地下4階の男
日本における超高層ビルのさきがけとなった霞が関ビルの竣工は1968年(昭和43年)。
地上36階建てである。
同じ年(だったと思う)、『37階の男』というTV映画が放映された。
いかにも36階の上をいく『37階の男』らしい恰幅のいい二枚目が主人公で、職業は探偵兼執筆業(らしい)。
エンディング画面が、タイプライターが打ち出す一行の大写しで、 The End 。
(当時、日本には存在しなかった)37階の広い部屋で、彼が日本語で口述するのを美人秘書が英文タイプライターでタイピングする。
コメディである。
アメリカ映画では、軍の指揮官が口述する命令文を主計兵(注1)がタイピングするシーンとか、企業幹部が口述する指示を秘書がタイピングするシーンを見ることがある。
日本語や中国語のように文字数の多い言語では、口述筆記(速記)はありえても口述タイピング(注2)は絶対にできない作業だった。
それが、ワードプロセッサの進化によって、日本語による口述タイピングの壁の高さがかなり低くなってきた。
更に、音声認識システム。
すでに国会の議事録の作成は、速記者の速記録に加えて音声認識システムが使われているそうだ。
システムは信頼できるもののようで、速記者の養成はとうにやめたという。
東芝は原子炉を作るかと思えば乾電池も作る、家電・重電・システムハード・システムソフトの総合電機会社。
かな漢字変換システムを搭載したワープロを初めて世に出したのも東芝で、技術力は万人の認めるところ。
東芝の
『ToScribe』は、会議などを録音した音声データから参加者の発言内容を文字に起こす「音声書き起こし」の作業環境をブラウザベースで提供する「音声データ書き起こし支援サービス」(完全無料)です。
インターネットに接続できる環境があれば、どこに居てもサーバに保存されたデータで書き起こし作業を行うことができます。
と表示されたサイト。
ToScribe (音声書き起こしクラウドエディタ)は、ユーザ数が限られた口述タイピングエディタ。
それに、うまいことユーザ登録できた(^o^)
本ブログのこの記事も、ToScribeで。
とは、いかない。
ほかのユーザのことは知らないが、私の音声ファイルはサーバ保存はできたが、そこから先に進行しない・・・(^^;
オイラは、地下4階の男(^^;(注3)
(注1)
正しい言い方を知らない。
ここでは、事務担当の軍人という意味で書いた。
女性のこともある。
アメリカ映画に出る軍人タイピストの半分以上は女性。
彼女らは、一人の例外もなくブロンド美人だ。
(注2)
口述タイピングという言葉があるのか知らない。
ここでは、語られた言葉が同時的に印字されることをこの言葉で表現した。
(注3)
霞が関ビルは地下3階建て。
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