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2026年6月 6日 (土)

『ないもの、あります』を読む

著者のクラフト・エヴィング商會の構成員は男女二人。
業務の多くは本のデザイン。
本書の装丁も、クラフト・エヴィング商會。

本書は、商品カタログ。
商品とはいっても、現物はない。
現物がないのだから、実売がないのは当然。
1、2、3ページに商品を文章で説明。
4ページ目に商品のイラストが描かれている。

二人のどちらがイラストを描き、どちらが文章を書くという決まった役割はない。
二人ともグラフィックデザイナーで著述家。
二人とも描き書く才能を持つ。

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こんな喫茶店で読み始め。

売っているのは、例えば、
 〝左うちわ〟
クラフト・エヴィング商會一番人気。
大変に高価との説明がある。

ゆびきりげんまんウソついたらハリセンボンの〜ます の、
 〝針千本〟
このイラストは、ページをめくることなく想像できる。
描かれているのは、縦棒が1000本。

 〝無鉄砲〟
は子供に人気があるよう。
イラストはローン・レンジャーが持つような銃身の長いリボルバー拳銃。

 〝堪忍袋の緒〟
商品は、結んだ〝緒〟。
〝袋〟はない。

とかとか。

本夕、読了。

月刊雑誌に連載していたようだ。
なので、連載中、著者の元へ読者からの商品リクエストが多く届いていた模様。
初めの2つ3つのアイディアを誕生させた後は、それほど難しい仕事ではなくなったのでは。

私でも500や1000はネタを作れそう。
もちろん、それは本書を読んだあとだからできること。

最初の最初、
 『ないもの、あります』
は、そんじょそこらのヒトには生み出せないアイディア。

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