『ないもの、あります』を読む
著者のクラフト・エヴィング商會の構成員は男女二人。
業務の多くは本のデザイン。
本書の装丁も、クラフト・エヴィング商會。
本書は、商品カタログ。
商品とはいっても、現物はない。
現物がないのだから、実売がないのは当然。
1、2、3ページに商品を文章で説明。
4ページ目に商品のイラストが描かれている。
二人のどちらがイラストを描き、どちらが文章を書くという決まった役割はない。
二人ともグラフィックデザイナーで著述家。
二人とも描き書く才能を持つ。
こんな喫茶店で読み始め。
売っているのは、例えば、
〝左うちわ〟
クラフト・エヴィング商會一番人気。
大変に高価との説明がある。
ゆびきりげんまんウソついたらハリセンボンの〜ます の、
〝針千本〟
このイラストは、ページをめくることなく想像できる。
描かれているのは、縦棒が1000本。
〝無鉄砲〟
は子供に人気があるよう。
イラストはローン・レンジャーが持つような銃身の長いリボルバー拳銃。
〝堪忍袋の緒〟
商品は、結んだ〝緒〟。
〝袋〟はない。
とかとか。
本夕、読了。
月刊雑誌に連載していたようだ。
なので、連載中、著者の元へ読者からの商品リクエストが多く届いていた模様。
初めの2つ3つのアイディアを誕生させた後は、それほど難しい仕事ではなくなったのでは。
私でも500や1000はネタを作れそう。
もちろん、それは本書を読んだあとだからできること。
最初の最初、
『ないもの、あります』
は、そんじょそこらのヒトには生み出せないアイディア。
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