« 『この問題、とけますか?』を読む | トップページ | 『川漁師 神々しき奥義』を読む »

2026年5月 4日 (月)

『人を襲うクマ』を読む

本書に書かれている人を襲ったクマの話は8つ。
で、襲われながらも、かろうじて命を失わなかったヒトは例外なく言う、
「クマの すみかに入って行ったのは自分ですから」
自分を襲ったクマの駆除を望まない者もいる。

Re_20260502214701
こんな飯屋で読み始め。

小学校5年生の時の私。
近所の飼い犬に腰を噛まれたことがある。
噛まれる その時まで、その犬と私の関係は悪いものではなかった。
何がキッカケだったのか。
私を噛む1秒か2秒か、3秒か5秒か前の、その犬の目を、今でも覚えている。
人を襲おうと決意した動物の目は恐ろしい。

本書は、クマ被害にあったヒトからの聞き取り・読み取りを文書化したもの。
クマ被害を避けるスベを教えてくれるわけではない。

本夕、読了。

山菜を採るため山に入り、行方が分からなくなったオバァちゃんのこと。
その救助に向かったヒトが私に、
「いやァ、無事 出てきたンだよ。
 2晩、よく持ったもンだヨ」
と言い、 続けて、
「オレたちがバァちゃんの名前を呼びながら通り過ぎて しばらくあと。
 ヤブをこぐ音も立てずに出てきたンだ。
 畑の場所をオレらに知られたくなかったンだなァ。(注)
 背中と前掛け、両手もブツ(山菜)でイッパイにして
 バァちゃんが出てきた」
ヒトの欲というのは、ンなもの。

登山者や山菜採りや川・湖での釣り人がクマに襲われ、時に食われる。
同情する者はいない。

(注)
〝畑〟と言っても自分の山でも自分の土地でもない。
山菜採り人は、山菜のあるところを『〝自分の〟畑』と言う。

« 『この問題、とけますか?』を読む | トップページ | 『川漁師 神々しき奥義』を読む »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 『この問題、とけますか?』を読む | トップページ | 『川漁師 神々しき奥義』を読む »