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2026年5月

2026年5月31日 (日)

『竹島は日韓どちらのものか』を読む

今朝の『日曜討論(NHK総合 9時−10時)』は面白かった。
テーマは、
 『どう考える これからの「皇室」』
NHKの解説委員とアナウンサーが進行役。
出席は、博士号を持つ二人の法学者。

一人は、男系皇統堅持の立場で旧宮家から男子の養子を取るべきと主張。
よって、女性宮家の創設に批判的。
もう一人は、 旧宮家から養子を取る案には批判的。
よって、女系天皇を擁立すべきと主張。

どちらも皇室の歴史と法律の専門家で、ずっと以前からの お互いの研究内容を知っている仲で、お互いの論文も読み込んでいる仲。
歴史にも法律にも疎い私だからなのだろう、
 一人の法学者が何かを言うたびに「うん うん」
 もう一人の法学者が何かを言うたびにも「うん うん」

研究生活60年にもなろうかという深い学識に満ちた二人の言葉は、熱い。
ほぼ正反対の主張で、結論はない。
なのだが、どちらの言葉にも全て納得できる。

以下(も、以上も)、私なりの考えはあるが、それを書くと本ブログの芸風から外れる。
なので、本書を読んだという記録で。

Re_20260531154501
こんな喫茶店で読み始め。

日本語の竹島
韓国語の独島(トクト)
は、両国とも領有権を主張する同じ島。

この両国の領有権を主張する雰囲気は、『日曜討論』の二人の法学者の雰囲気に似ている。

今現在の著者は、日本の大学で教える日本人。
だが、1996年当時の著者は韓国の大学の教員で、小学校2年生の娘はソウルの日本人学校に通っていた。

その年、韓国政府は竹島:独島に接岸施設の建設を開始。
それに対し、日本の外相が中止を求めた。
と流れたTVニュースを家族全員で見ている。

その後のある晩、娘から、
「日本が何か悪いことをしたの」
と聞かれ、
「学校の先生は、なんてお話ししてくれたの」
というやり取りがあった、と。

本夕、読了。

著者が、〝文献でたどる歴史紀行〟と呼ぶ研究を開始したのは、その娘の一言がきっかけ。
本書発行時は、小学校2年生だった娘は高校2年生になっている。

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2026年5月30日 (土)

『都道府県別ジェンダーギャップ』を読む

男子のみに限るという国家資格はないが、女子のみに限る国家資格が一つだけあって、それは助産師。
国公立大学には入学を男子のみに限っているところはないが、女子のみに限るところはある。
まァ、いずれも、納得できる。

体操競技、
男子:ゆか・跳馬・平行棒・鉄棒・あん馬・吊り輪
女子:ゆか・跳馬・段違い平行棒・平均台
これも、まァ、納得できる。

4月、大分県の演習場で射撃訓練中の戦車の砲塔内で実弾が暴発し 死傷者が出た。
で、知ったのは、この戦車に女性も乗っていたということ。
護衛艦々長にも、F15を操縦するスクランブル要員にも女性がいる。
レンジャー資格を持つ女性隊員はいないようだが、空挺(落下傘)隊員にも潜水艦乗組員にも女性がいる。

今の世、世界を動かしているのはG2(米・中)らしい。
それは置いといて、米・英・仏・独・伊・加・日(+EU)のG7で、女性の大統領・首相を輩出していないのは米国だけ。(注1)

Re_20260524135501
こんな喫茶店で読み始め。

本書の編者は、共同通信社 社会部ジェンダー取材班。
この取材班は、都道府県ごとの男女平等度合いを数量化した「都道府県版ジェンダー・ギャップ指数」を配信している。

数量化するのは、政治・行政・教育・経済の4分野。
4分野は30の調査項目からなり、その一部を抜き書きすると、
 政治
  ・歴代知事の在職年数の男女比
 行政
  ・市区町村の管理職の男女比
 教育
  ・都道府県教育委員会の男女比
 経済
  ・フルタイム職に従事する男女の賃金格差

本夕、読了。

今現在、首相は女性、都知事も女性、検事総長も女性。
だが、日本の現実のジェンダーギャップは大きい。
原因は色々ある。
が、その対応は、とても難しい。
法律や制度で、どの程度どうにかなるのか。(注2) 
文化・意識・気分を変えるのは とても難しいこと。(注3)

(注1)

米国歴史で、もっとも大統領の座に近づいた女性は、ヒラリー・クリントン。
ドナルド・トランプと争った2016年の大統領戦で、得票数でトランプを上回る善戦。
が、獲得選挙人数で敗れている。

(注2)
20世紀最後の年、『男女共同参画社会基本法』が成立、施行された。
21世紀初めには、内閣府男女共同参画局が組織されたが・・ ・

(注3)

本書に記載されているジャンダーギャップを小さい順(’24年 経済フォーラム発表)から書くと、
  1位:アイスランド
  2位:フィンランド
  3位:ノルウェー
  7位:ドイツ(G7首位)
 25位:フィリピン(アジア首位)
 43位:米国 94位:韓国 106位:中国
118位 日本
129位 インド
146位 スーダン(調査対象国中 最下位)

衆参両院合わせて女性議員の割合は2割くらい。
地方議会はもっと低い。
都道府県市町村区議会の総数は約1800。
女性議員数は1割をやっと超えるくらいで、女性議員そのものがゼロの議会は200を超える。
そもそも、女性立候補者が少ない。

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2026年5月24日 (日)

『紅茶の手帖』を読む

1773年の米国(当時は独立前の植民地)におけるボストン茶会事件(The Boston Tea Party)は、日本における大化の改新 並みの歴史的エポック。
〝茶会〟の〝茶〟とは、宗主国 英国船の積荷の〝紅茶〟のこと。

それから200年以上を経た2009年の民主党のバラク・オバマの大統領就任あたりから始まったのが、〝茶会運動(ティーパーティー運動:Tea Party movement)〟。
反オバマ運動で、今につながる親共和党運動。
ここでいう、〝茶会〟は〝ボストン茶会事件〟になぞらえているだけで、〝紅茶〟とは関係ない。

Re_20260518202201
こんな喫茶店で読み始め。
この喫茶店は、コーヒーを置かない紅茶の店。
リーフinポット(茶葉の入ったポット)でのサービス。
1杯目は、テーブルサイドでカップに紅茶を注いでくれる。
ミルクが先。

本書に書かれているのは、紅茶に関するあれこれ。
歴史から産地からポットからカップからトーマス・トワイニングからカティサークから、食べモノまで。
紅茶と合わせる食べモノには、ラーメンやおにぎりも。

本夕、読了。

『紅茶』と言えば、英国。
英国での1人当たりの年間の紅茶消費量は2.7キロ。(注)
日本は、その10分の1以下、0.2キロ。

ある暑い日の夕暮れ。
我が家から ほど近い喫茶店に入店し、
「アイスティー」
と。
それに対し、
「ウチの茶葉はオレンジペコ。
 アイスティーなんか作りません」
と、何とも なんか 面倒くさいマスターからの返し。
まァ、しかし、考えるまでもなく『相棒』の杉下右京なら、そもそもアイスティーなんか求めないだろう。
ンなものを頼んだ私がイモだった(^^;

今日は気取ったアフタヌーンティー。
3段のティースタンドをセットしてもらって(^^)

(注)
上には上があって、トルコは英国の さらに3倍近い7.5キロ。
また、
モロッコ   4.3キロ
アイルランド 3.2キロ
モーリタニア 3.2キロ
と、英国より消費量の多い国が計4つ。

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2026年5月23日 (土)

『日本ポップス史 1966ー2023』を読む

以前、拙ブログで記事にした 『桑田佳祐論』と著者は同じ。
本書は通史。

その書き出しは、
 日本(語)のロックの起点をどこに置くか。
とあり、 はっぴいえんど(1969年ー )とするのが普通のようだ。
本著者は それを批判的に「はっぴいえんど中心史観」と呼ぶ。

Re_20260509121701
こんな喫茶店で読み始め。

はっぴいえんど でなければ誰か。
本著者は、〝日本(語)のロックの起点〟をザ・スパイダース(1961年ー70年)とする。
なかでも、『ザ・スパイダース・アルバム・No.1』(1966年4月リリース)。
ビートルズの来日が、同じ年の6月だから、それよりも早い。

副題は、
 『あの音楽家の何がすごかったのか』
だが、本書第1ページの冒頭に書かれた、
 『あの時代のあの音楽家の、いったい何がすごかったのか』
が真意。

『ザ・スパイダース・アルバム・No.1』の音楽的キーマンは かまやつひろし。
本著者は それを、
 1966年のかまやつひろし
と書く。

本夕、読了。

本著者は音楽評論家。
音楽を言葉(文章)で評論するのが仕事。
しかし、と、私が言っては それこそ生意気・無礼の極みだが、本書は本著者自身でもワケが分かっていない(と思われる)フレーズの連続。
例えば、
 ・誤解を怖れずに言えば
だと。
例えば、
 ・乗り越えた、いや乗り越えようとしている表現者は強い
だと。
例えば、
 ・ある意味
だと。
こんなフレーズを並べて論を進められてもなァ(^^;

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2026年5月17日 (日)

名人の言うことには、素直に従うべき

日出が4時11分。
5時、出航。

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今日の出竿は、こんな風景の見える海域。
昨日、S船長から教授いただいた海域。

朝モヤで全てが色を失った。

で、ヒラメ名人のS船長が言うには、

26051701resize 
このボンデン。

26051701re
このボンデンと〇〇〇の間がいい、とな。

名人の言うことには、素直に従うべき。
だから、素直に従った。

ンっ!
あッ!
気がなえる(^^;

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2026年5月16日 (土)

足をのばしたが(^^;

月が細くなり間もなく新月。
大潮。

釣師のハシクレ(のつもり)として、潮汐は気にする。
気にはするが、大潮だからコウだった、小潮だからアアだったと語るに足るハナシは私にはない(^^;

最干潮が8時12分。
8時15分、出航。

26051601re
私の定点観測場所。
太平洋を見る この丘にエゾカンゾウが咲く頃がヒラメの釣期。
今朝は、まだエゾカンゾウの花を見ない。

が、マリーナの上下架クレーン近くで、某船長との立ち話では、
「ヒラメ 釣れてるよ。
 昨日、2時間で9枚。
 場所は、(以下、トップシークレット)」
とのこと。

26051602re
ナギがいいもンだから、某船長から教えてもらった海域を越え、もうちょっと足を延ばす。
今日の出竿は、こんな風景の見える海域。

足をのばしたが、釣果は のびず。
ボーズ(^^;

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2026年5月10日 (日)

『植物誌』を読む

著者は、戦前の内務省に入省した官僚。
戦後は、法制局(現 内閣法制局)長官を経て、1964年から長く人事院総裁に就いたヒト。
法制の論文を書き、専門書も何冊か出した優秀な役人だったが、1974年、人事院総裁の職に就いたまま逝去。
享年70。

資料によっては、上記経歴と並べて
 植物研究家
 植物画家
 随筆家
であることも紹介している。
逝去後も、新たな画集や画文集が出版されているほど。

著者の、
 植物研究家
 植物画家
 随筆家
の部分の具現化が本書。

Re_20260509160501
こんな喫茶店で読み始め。

1966年刊行されたものの復刊。
表紙絵も著者によるもので、クロッカス。
帯で隠れた部分には、球根も根も装飾書体で記された学名の Crochs vernus Wulf も。

本書には、100余種の草木が見開きの
 左ページにその絵と学名
 右ページにその草木に関わるエッセー
が書かれている。
それらに希少種はない。
書かれているのは、著者が、自宅の庭で見たもの、出張先で見たもの、東京都内・郊外で見たもの、園芸店で買い求めたもの。
フキやパンジーやニリンソウやエンレイソウなど、私も見知っているものばかり。

本夕、読了。

著者の教養は豊か。
都内の公園のベンチのことから、日本文学、西洋文学、中国古典、絵画。
また、音楽の素養もあって、バイオリンのウデがあり、楽譜も読める。
そんな教養に裏打ちされた、平易で静かで、引っかかるところが1行もない文章が気持ちいい。

読了は、トールサイズのコーヒーを飲み終えるのと同時。

ところで、本書にあげられているものに
 希少種はない
と、上で書いた。
が、植物研究家としての知識も確か。
採取した植物標本には新種もいくつかあるそう。

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2026年5月 9日 (土)

『プレミアムカラー 国語便覧』を読む

高校の『国語』の副教材のようだ。
帯に、
 高校生の国語学習にも充実の
 情報量でありながら
 大人になって読んでも楽しい
 「国語を楽しむ」便覧です。
とある。

書名に〝プレミアムカラー〟とあるように、全ページ カラー。
カラー印刷用の上質紙に印刷されていて、ズッシリと重い。

Re_20260504090001
こんな飯屋で読み始め。

本は重いが、内容は軽やか。
帯の文章の、
 大人になって読んでも楽しい
 「国語を楽しむ」便覧です。
の通り。
1ページ目から順に読み通してもいいが、私はアッチのページ、コッチのページといった読み方で。
どのページを開いても楽しい。

本夕、読了。

本書の構成は、
 古文編
 現代文編
 漢文編
 表現編
 資料編

表現編の書き出しは、
 高校生のみなさんは、
とあり、その数行あとに、
 「あなたの考えを聞かせてほしい」
と言われたときに、どのように自分の考えを表現するかが書かれている。

これを若い時に読んでおきたかった。

明日、誰かに、
 「KON-chan、⚪︎⚪︎⚪︎について、どう思う。
  君の考えを聞かせてほしい」
と言われてみたい(^^;

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2026年5月 6日 (水)

『後ろ向き名言 100選』を読む

米沢藩主の上杉 鷹山が言ったのは、
 なせば成る なさねば成らぬ何事も
 成らぬはヒトのなさぬ成りけり

いやいやいや

 やればできるは
 成功者の言い分
と、本書に。
言ったのは、400メートルハードラーの為末 大。

Re_20260506070201
こんな飯屋で読み始め。

為末 大が言ったことをもう少し。
 アスリートは まずその体に生まれるかどうかが
 99パーセント。
 やればできると成功者は言うけれど、できる体に
 生まれることが大前提。

だよなァ。

本夕、読了。

 マスターと常連客が、ずっと楽しそうにしゃべっていたので、
 その店にはもう行かない。
と、つぶやきシロー。

だよなァ。

 あなたが幸せになるより、私が幸せな方が私は嬉しい。
と、名無しのネット住民が つぶやいているンだと。

19世紀のドイツの哲学者のショーペンハウアーの言が、のせられている。
 あらゆる不幸や苦痛に際して、いちばんの慰めは、
 自分よりもっと不幸な人たちを見ることである。
と、ネットに転がっている つぶやきと同レベル。

副題は、『弱った心がラクになる』。
が、本書を読んで〝心がラクになる〟ヒトは いないと思う(^^;

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2026年5月 5日 (火)

『川漁師 神々しき奥義』を読む

紀元前5世紀の古代ギリシャの歴史家が、
 ナイル川は決まった時期に氾濫する。
 それがナイル川の下流を肥沃にするので、
 エジプトで農耕が進んだ。
 それが、
 〝エジプトはナイルのたまもの〟
だと、何かで読んだか聞いたかした。

ところが、実際に古代ギリシャ語で書かれた原典を読んだ人によると、
 ナイル川が運ぶ土砂で、河口に広大な
 三角州(ナイルデルタ)が形成された。
 それが、
 〝エジプトはナイルのたまもの〟
だということらしい。

四国を西から東へ流れる吉野川は徳島市で海に出る。
その川幅は広い。
荒川に次ぐ日本2位。
その下流域でシジミを採る川漁師が20名ほどいるとのこと。
ある川漁師が言う。
 洪水で被害に あう人には悪いけど、シジミ漁師は洪水になると
 ニンマリ。
 上流から土砂と一緒にシジミの栄養分を運んでくれるからね。
と。

本著者は、雑誌記者の のち独立。
静岡県下田市に移り住み、山棲み川暮らし、そして海人の生活を実践とある。

Re_20260505075101
こんな喫茶店で読み始め。

nymph(ニンフ)はギリシャ神話の妖精。
美少女。
フライフィッシャーだと、昆虫、特に幼生の水生昆虫が一番にアタマに浮かぶ。
北海道だと〝チョロ虫〟と呼ぶのが普通。
長野県伊那地方だと、これを〝ザザ虫〟と呼ぶ。

天竜川は長野県諏訪湖から流れ出て、南にくだって静岡県浜松で海に出る。
この川には〝ザザ虫〟を専門とする川漁師が7人いて、漁業権も設定されているのだとか。
1日で4キロ・1万尾。
これで、生活していけるらしい。

本夕、読了。

福島県檜枝岐(ひのえまた)村。
ここには、サンショウウオ(ハコネサンショウウオ:体長15センチ)専門の川漁師がいる。
1955年頃には、年間25万匹以上のサンショウウオが漢方の材料として東京に出荷されていたと。

今でも6、7人がサンショウウオだけで生活しているようだ。
檜枝岐の名物料理はサンショウウオのテンプラと黒焼き。

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2026年5月 4日 (月)

『人を襲うクマ』を読む

本書に書かれている人を襲ったクマの話は8つ。
で、襲われながらも、かろうじて命を失わなかったヒトは例外なく言う、
「クマの すみかに入って行ったのは自分ですから」
自分を襲ったクマの駆除を望まない者もいる。

Re_20260502214701
こんな飯屋で読み始め。

小学校5年生の時の私。
近所の飼い犬に腰を噛まれたことがある。
噛まれる その時まで、その犬と私の関係は悪いものではなかった。
何がキッカケだったのか。
私を噛む1秒か2秒か、3秒か5秒か前の、その犬の目を、今でも覚えている。
人を襲おうと決意した動物の目は恐ろしい。

本書は、クマ被害にあったヒトからの聞き取り・読み取りを文書化したもの。
クマ被害を避けるスベを教えてくれるわけではない。

本夕、読了。

山菜を採るため山に入り、行方が分からなくなったオバァちゃんのこと。
その救助に向かったヒトが私に、
「いやァ、無事 出てきたンだよ。
 2晩、よく持ったもンだヨ」
と言い、 続けて、
「オレたちがバァちゃんの名前を呼びながら通り過ぎて しばらくあと。
 ヤブをこぐ音も立てずに出てきたンだ。
 畑の場所をオレらに知られたくなかったンだなァ。(注)
 背中と前掛け、両手もブツ(山菜)でイッパイにして
 バァちゃんが出てきた」
ヒトの欲というのは、ンなもの。

登山者や山菜採りや川・湖での釣り人がクマに襲われ、時に食われる。
同情する者はいない。

(注)
〝畑〟と言っても自分の山でも自分の土地でもない。
山菜採り人は、山菜のあるところを『〝自分の〟畑』と言う。

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2026年5月 3日 (日)

『この問題、とけますか?』を読む

本著者の専門は、情報科学(コンピュータ科学)。

本著者は はしがきで、
 知恵を絞る 知恵を借りる
とは言うが、
 知識を絞る 知識を借りる
とは言わない。

 富士山の高さの3776メートルは知識、
知らなければ答えられない。
 3分と5分の砂時計を使って11分を測るのは知恵、
考えなければ答えられない。
と、書く。

本書で問われるのは、知恵。

Re_20260502214901
こんな喫茶店で読み始め。

で、私のこと。
本書によって、知恵を確かめられるが、知恵のないことが確かめられただけ(^^;

本夕、読了。

今日、某焼き鳥屋の近くを通りかかって、チトおどろき。
6人。
多分、1人・1人・2人・2人の4組6人が、開店待ち。
まだノレンが出ていない。
そのはず。
15時前。

ということと、『この問題、とけますか?』とは、何の関係もない(^^;

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2026年5月 2日 (土)

『日本のインフラ危機』を読む

本著者は土木工学者。
専門は、コンクリート構造物の高耐久化・長寿命化。
本著者は、保守(修繕)業務を、メンテナンスと書く。
以下、拙記事もそれに従う。

Re_20260426070401
こんな飯屋で、読み始め。

古代ローマ帝国時代に建てられたコンクリート製のパンテオン(神殿)は2000年を経た現在も健全。
本著者が土木工学を学び始めた1980年代前半には、
 鋼構造物は定期的なメンテナンス(塗装の塗り替え)が必要
 コンクリート構造物はメンテナンスフリー
だと教えられたとのこと。
就職後もメンテナンスには見向きもせずに設計業務に没頭していた、と。

なのに今現在、日本のインフラは危機にあると著者は言う。

本夕、読了。

 労働集約型産業だと人件費
 装置産業だと修繕費
のカットが、経営経費削減の施策にされがち。
 前者は、モロ経営者マター
 後者は、現場マター
で、修繕費カットに抵抗する説明を経営側に納得させることは、現場からではナカナカできない(と思う) 。
なぜなら、メンテナンス業務は産業の主では あり得ず、傍流業務、サービス部門だから。

本書に掲載されているデータは、危機の説明にとどまらない。
メンテナンスの放棄、既設のインフラの放棄を要するものもある。

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