『えーえんとくちから』を読む
本書の大部分は短歌で占められる。
残りは、わずかな俳句と数編の詩と3ページもないエッセーひとつ。
著者の活動期間は短く 5年。
なぜなら、彼の人生が短かったから。
15歳で身体表現性障害を患い、高校を中退。(注)
自宅療養中に心臓麻痺で急逝。
享年26(1982年ー2009年)。
こんな飯屋で読み始め。
本文および、
父親の書いた『あとがき』
歌人の書いた『解説』
を読んで分かることは、
みな楽器をやる家族の中で育ち、著者自身はピアノを弾き、一家でファミリーコンサートを楽しむ日もあったようだ。
また、月一くらいのペースで会える遠距離恋愛をする仲の恋人がいたことも分かる。
彼の短歌は、五七五七七の定型から外れ、雰囲気は1行詩。
あのひとは自転車を漕ぐ人でした 右手にお箸持つ人でした
とか、
美しい名前のひとがゆっくりと砲丸投げの姿勢にはいる
とかとか。
本夕、読了。
本書の一番最初に掲げられている短歌の一部が本書々名、
えーえんとくちからえーえんとくちから永遠解く力を下さい
若く死んだヒトの残したものは みな美しい。
(注)
身体表現性障害とは、著者自身の言葉を引用すると、
自分以外のすべてのものが、ぼくの意識とは関係なく、
毒であるような状態です。テレビ、本、音楽、街の風
景、誰かとの雑談、木々のそよぎ。
どんなに心地よさやたのしさを感じていても、それら
は耐えがたい身体症状となって、ぼくを寝たきりにし
てしまいます。
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