『紙の動物園』を読む
著者は、チャイニーズアメリカンのケン・リュウ(Ken Liu 劉 宇昆:1976年ー) 。
両親は中国人、本人も中国生まれ。
11歳で一家で米国に移住後は、米国で教育を受ける。
大学で英文学とコンピュータ・サイエンスを同時に学び、のち、法律を学ぶ。
いずれの分野もプロ。
職歴は、
マイクロソフト社 プログラマー
法学博士 弁護士
文筆家
中国語から英語への翻訳家
こんな喫茶店で読み始め。
収められているのは、
紙の動物園
月へ
結縄
太平洋横断海底トンネル小史
心智五行
愛のアルゴリズム
文字占い師
の7篇。
著者は米国のSF・ファンタジー文学に与えられる文学賞の受賞者。
SF作家とみなされている人だが、この人の教育歴・職歴と、本書内の作品のストーリー・文章に重なるところは少しもない。
しかし、出自がアジア人(モンゴロイド)。
米国で生活するモンゴロイドのツラさが滲む。
本夕、読了。
本書は英語で書かれたものを日本人が日本語に翻訳したもの。
翻訳者自身も作家なので、いわゆる翻訳臭さのない、引っ掛かりのない滑らかな日本語に訳されている。
その翻訳がウマいせいだろう、『太平洋横断海底トンネル小史』や『文字占い師』などは、読者に日本人だけを想定しているかのよう。
〝読者に日本人だけを想定しているかのよう〟ではなく、〝読者に日本人だけを想定している〟のだと思う。
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