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2026年1月11日 (日)

『他者の靴を履く』を読む

著者は、英国在住の日本人。
書かれているのは、英国内の新型コロナ感染者が まだ1桁だった頃から、
WHOが緊急事態宣言を終了した直後くらいまでに著者が考えたこと。

英国の中学校に通う著者の息子が、〝ライフ・スキルズ〟という科目のテストで出題された、
 エンパシー(empathy)とは何か
という問いに、
 To put yourself in someone's shoes
 誰かの靴を履いてみること
と答えたということから、話が始まる。

英英辞典で、  empathy  を引くと、
 understand another person's feelings, experience, etc
との記述。
 put yourself in someone's shoes
で成句検索すると、
 to be in, or imagine that you are in, another person's situation,
 especially when it is an unpleasant or difficult one

Photo_20260110164001 
こんな飯屋で読み始め。

本書の副題は、
 『アナーキック・エンパシーのすすめ』

辞書で調べたように、
 エンパシー(empathy)
に、暗い意味はない。
が、
 他者の靴を履く(to put yourself in someone's shoes)
には、
 unpleasant と difficult
があって、〝他者〟の置かれている立場には つらさ がある。

副題の〝アナーキック(anarchic:支配されることの拒否)〟は 強い。
著者は、サッチャーやニーチェや金子文子など、日米欧20人以上の人物の言動や著書を使って、アナーキック・エンパシーのすすめを説く。

本夕、読了。

頭のいいヒト。
このヒトなら、〝エンパシー〟などという抽象語だけでなく、例えば、
 ピーマン
 傘
 オレンジジュース
なんて単語をテーマに、それぞれ300ページの本を書けるに違いない。

ところで、'05年公開のハリウッド映画 『イン・ハー・シューズ』(In Her Shoes)。
題名は、 彼女の靴を履く(to put yourself in her shoes) に似ているが・・ ・
スクリーンに映されるのは、自分にピッタリの靴(人生)を見つける話。

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コメント

他人の靴を履いても、サイズが合わなきゃしかたありません。最近、『人間関係は「対話」で変わる!』泉谷閑示著を何回も読んでいます。ムラ的共同体的にわかるのではなく、個人として、他者をわかるには、まず、自分をわかる必要を、感じでいます。

投稿: tera | 2026年1月12日 (月) 14:10

teraさん、こんにちは

〝他人の靴を履く put yourself in someone's shoes〟の〝靴 shoes〟は、サイズがどうとかを言っているのではありません

〝靴(shoes)〟は〝立場(stance)〟とか〝状況(situation)〟とかの比喩 メタファーです。


ジョークでおっしゃってるのだと思うので、ここまでで終わります。


投稿: KON-chan | 2026年1月12日 (月) 17:19

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