« 『流言のメディア史』を読む | トップページ | 『えげつない! 寄生生物』を読む »

2025年8月17日 (日)

『海軍兵学校生徒心得』を読む

海軍兵学校とは、海軍士官(オフィサー)を養成する学校。
中学4年修了(尋常小学校を
飛び級で卒業した者なら、この時点で16歳)で受験でき3年制。(注)
卒業後、1年間の航海実習などをへて、士官の最下級位の少尉に任ぜられる。
なので、最年少の少尉は二十歳。
軍人は公務員。
この少尉という階級は士官としては最下級でも、公務員としては、府県立学校の校長と同格。

海軍兵学校(陸軍における士官学校も)の卒業生は、それほどのエリート。

Photo_20250803170801
こんな喫茶店で読み始め。

原書は敗戦のちょうど1年前、1944(昭和19)年8月に印刷され、兵学校全生徒に渡されている。
 起床から就寝まで。
 衣服から飲食まで。
 学業から休暇まで。
3年でエリートに仕立て上げる全て。

本夕、読了。

本書は復刻版。
旧かなづかいと現代かなづかいを1対1に対応させて編集している。

原書も脱字・衍字(えんじ:脱字の対義語 )を校正しきれていないのだが、現代かなづかい訳は多分アルバイトまかせ。
誤字・脱字・衍字が多い。
敗戦の1年前にこんな文書を発行したというのもやっつけ仕事なのだが(^^;

(注)
戦前の学校制度は複雑。
以下は、本書を読むにあたって必要な部分だけ。
今の小学校に相当するのは、      尋常小学校(6年制)。
今の中・高に相当するのは、      中学校(5年制)。
今の高校・大学教養課程に相当するのは、高校(3年制
)。
今の大学・修士課程に相当するのは、  大学(3年制)。

« 『流言のメディア史』を読む | トップページ | 『えげつない! 寄生生物』を読む »

コメント

私のまわりを見渡すと、結構、自衛隊に入って鍛えられたという、小企業の社長がいます。へたに大学でるより、自衛隊で鍛えられた人間の方が、社会で生きぬく力がつくのでしょうね。旧海軍で3年も鍛えられたら、立派な人間になれます。普通の社会は、死を前提にした訓練などしていないですから。

投稿: 寺薗典幸 | 2025年8月18日 (月) 07:59

寺薗典幸さん、こんにちは

自衛隊とか海保とか消防とかは、訓練・鍛錬が仕事みたいなもの。
団体・連携行動が重視されます。
個々人自身の心身も鍛えられますし、かつ、ヒトとの関係性をギクシャクさせない器量も醸成されるのでは。
人に使われることも、人を使うこともウマくなるでしょう。

昭和以降の兵学校卒業生の戦死率は3割ぐらい。

私が社会に出た頃は、元帝国軍人だったという人が幹部にいました。
艦載機の士官パイロットだったという人がいて、
「貴様ァ」
とやられました(^^;

投稿: KON-chan | 2025年8月18日 (月) 18:14

こんにちは。
新入社当時、大日本帝国生まれの方々とは話が
合わなかったなあ~。
職場のオヤジ達は、とにかく命令調で、
私も「貴様ぁ~」とやられました(笑)。

イカ釣れたぞー情報入りました。

投稿: きーさん | 2025年8月19日 (火) 15:56

きーさん 、こんにちは

軍人上がりもすごかったですが、その後の全共闘世代もすごかったなァ。
全てを封印した世代。
なので、時間も体力も全て仕事へ。
あの気持ち、分かります。

イカがきましたか。
SEA GAIA情報、よろしくおねがいします。

投稿: KON-chan | 2025年8月19日 (火) 22:18

『リボルバー。リリー』と言う映画を見た。
最初から最後まで、見れる映画だった。
綾瀬 はるか主演映画だが、この日本の軍隊の描き方は、
やばいでしょう。リアリティより面白さを追求した作品だ。

最近、安部龍太郎の『ふたりの祖国』に凝っているが、昨日、城山三郎の『落日燃ゆ』を読んだ。これも、戦前の日本人の話で、広田弘毅の話です。彼は平和外交に尽力した元首相・外務大臣でA級戦犯として、東條英機いっしょに処刑された。本人が、自己弁護していれば、死刑どころか無罪になった人だが、戦争の責任を感じて死んでいった。

戦争とか全共闘とか、そんなこと忘れて、仕事に打ち込むのが、良識ある人間の生き方なのですね。

投稿: 寺薗典幸 | 2025年8月22日 (金) 04:31

私自身もそうですが、多くの人は、
 20歳の自分は、30歳の自分自身に裏切られる
 40歳の自分は、50歳の自分自身に裏切られる

広田弘毅の気分は私に分かりませんが、スジを通したのかしらねェ。

随分以前、20歳の自分を裏切らない60歳のヒトたちを取材した本を読んだことがあります。
https://kon-chan.cocolog-nifty.com/konchans_logbook/2019/05/post-e99f0d.html

立派なのか、ゴ立派なのか。
さすがなのか、やはりなのか。
そんな評価でくくれない生き方をするヒトっていますね。

投稿: KON-chan | 2025年8月22日 (金) 07:26

引き続き、城山三郎の『雄気堂々』を読んでます。ご存じ、今や、一万円札、渋沢栄一伝です。名目上は、全然筋がとうらないが、内面的には筋を通した人でしょう。現実をしっかり見て、精一杯いきた人です。名目上の筋を通して「評価」されても、現実的な影響力がなければ、あわれ的な、でも、的な、「評価」です。 おちこぼれ人生でも、自分の内面的な筋を意識し、しっかりしたものにつながれば、このAI時代、70歳からでも逆転在りと自分をはげましつつ生きる昨今です。

投稿: 寺薗典幸 | 2025年8月23日 (土) 05:06

貴兄は、前向き、上向きですねェ。

私も現実を見ているつもり。

その現実というのが、食って寝て終わる一日。

自分でも自分を歯痒く思うこともありますが、まァ、これ そう悪くはないぞ。

なんてネ(^^;

〝つもり〟なので、現実は違うのかもしれません。

違ってほしいなァ。

投稿: KON-chan | 2025年8月23日 (土) 17:55

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 『流言のメディア史』を読む | トップページ | 『えげつない! 寄生生物』を読む »