『ハーレムの熱い日々』を読む
本書は今年の8月の出版だが、元本の出版は半世紀も前、1972年。
書かれているのは、ケネディ・ジョンソン・ニクソン時代の米国ニューヨークの黒人街 ハーレム。
著者は1934年 室蘭に生まれ、今年の5月、89歳で亡くなった吉田ルイ子。
米国で報道写真を学んだヒト。
こんな飯屋で読み始め。
副題は、
BLACK IS BEAUTIFUL
だが、米国は、WASP(ワスプ:ホワイト・アングロサクソン・プロテスタント)が創国し、WASPが引っ張ってきた国。
多様性・平等が言われるが、それを言わなければならないのがヒト。
現在の米国においても、有色人種(カラード)は生きにくい。
ましてや50年前のニューヨークのハーレム。
格差そのもの。
分断そのもの。
ブラックは荒れ、貧し、疲れていた。
著者は、そこで生活する。
ブラックに向ける彼女のレンズは冷静。
本書に掲載された写真は確かに、
ハーレムは熱く
ブラックは美しい
本夕、読了。
日本語だと“白黒〟写真という。
英語だと Black and White。
なので、本著者はモノクロ写真のことを“黒白 〟写真と書く。
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