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2024年11月

2024年11月24日 (日)

『道鏡』を読む

現在 過去 未来 あの人に逢ったなら
私はいつまでも待ってると
誰か伝えて
           渡辺真知子

今 ここは過去と未来をつなぐ
Right NOW
Right NOW
          中島みゆき

現在。
その なんと面白いことよ。
いわんや、歴史。
その なんと面白いことよ。

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こんな喫茶店で読み始め。

本著者の大学の恩師も道鏡の研究者。
本著者は その恩師の著書『道鏡』を50年間読み続けたという。
50年読んで、本著者は恩師と同じ書名の『道鏡』を書いた。
その副題は、
 『悪僧と呼ばれた男の真実』

著者の、真実への迫り方は理詰め。
古文書を読み込む。
そして考える。
本著者は、恩師の『道鏡』へ多少なりとも抗弁できるようになった、と書く。

本夕、読了。

仏教によって国の安寧を願った(鎮護国家)奈良時代。
備忘として、その後半のトピックスを年表にすると、
 752年 東大寺大仏の開眼供養
 757年 養老律令制定
      橘奈良麻呂の乱
 764年 恵美押勝の乱
 765年 道鏡 太政大臣禅師就任
 769年 宇佐八幡宮神託事件
 770年 称徳天皇死去
      道鏡 下野(しもつけ)薬師寺(栃木県下野市)に左遷

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2024年11月23日 (土)

『路(みち)に落ちてた月』を読む

“童話集〟なのだが、“まえがきにかえて〟で、本著者は、
 教訓も、癒やしも、勝ち負けも、
 魔法も、無い。
 あるのは・・・
 何にも無くて良いです。
と書く。

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こんな喫茶店で読み始め。

 「お前はケツの穴の小さいヤツだ」
 と叱られるけど、
 「あいつはケツの穴の大きいヤツだ」
 とほめられたヒトはいるのかな?

てなハナシが100余。

本夕、読了。

20年前の出版。
某書店の書架にタナざらしになっていたものを購入。
著者はビートたけし。
キレは さほどスルドくない(^^;

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2024年11月17日 (日)

AirPods4とデバイスのペアリング

AirPods4 を入手。

ところが、従来型の AirPods3 までにあった 充電ケース背面の〝設定ボタン〟がない。
ンで、デバイス(音源)とのペアリングに大いに手間取ることに。

Airpods4
本タイプから、設定ボタンが機械式から静電容量式に変更されている。
かつ、その配置が背面から前面へ。
充電ケース前面をダブルタップする。
ギュギュっとプッシュしてはいけない。
タップを2回。

ここに至るまで、半日の半分の半分の 3時間(^^;
今。
いい音を聞きながら、この記事を(^^) 

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『ハーレムの熱い日々』を読む

本書は今年の8月の出版だが、元本の出版は半世紀も前、1972年。
書かれているのは、ケネディ・ジョンソン・ニクソン時代の米国ニューヨークの黒人街 ハーレム。

著者は1934年 室蘭に生まれ、今年の5月、89歳で亡くなった吉田ルイ子。
米国で報道写真を学んだヒト。

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こんな飯屋で読み始め。

副題は、
 BLACK IS BEAUTIFUL

だが、米国は、WASP(ワスプ:ホワイト・アングロサクソン・プロテスタント)が創国し、WASPが引っ張ってきた国。
多様性・平等が言われるが、それを言わなければならないのがヒト。
現在の米国においても、有色人種(カラード)は生きにくい。
ましてや50年前のニューヨークのハーレム。
格差そのもの。
分断そのもの。
ブラックは荒れ、貧し、疲れていた。

著者は、そこで生活する。
ブラックに向ける彼女のレンズは冷静。
本書に掲載された写真は確かに、
 ハーレムは熱く
 ブラックは美しい 

本夕、読了。

日本語だと白黒写真という。
英語だと Black and White。
なので、本著者はモノクロ写真のことを“黒白 〟写真と書く。

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2024年11月 9日 (土)

『41人の嵐』を読む

1982(昭和57)年は、8月になっても梅雨の明けない年だった。
その年。
台風10号は、梅雨前線を刺激しながら、8月2日0時頃に渥美半島に上陸、南アルプス・中央アルプス・北アルプスとなめ、同日午前中に能登半島沖に抜けた。

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気象庁:過去の台風資料 より】

刺激された梅雨前線は、台風通過後も大雨をもたらした。
台風による死者95名。
台風前後の大雨による被害も加えると、死者数は400超。

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こんな喫茶店で読み始め。

富士川に注ぐ支流のひとつの野呂川。
その水源は、北岳(3193メートル)、間ノ岳(3190メートル)。
野呂川の最上流部近く標高2000メートルに建つのが二階建ての両俣(りょうまた)小屋で、30人ほどが寝られる。
また、小屋の下流側500メートル離れたところに、テント場(テン場)がある。

'82年の台風10号は、テン場を土砂で埋めた。
が、テン場の2大学2パーティ 16人は小屋番との連絡が取れないままではあったが、脱出に成功。

川幅 ほんの数メートル。
それが、100メートルに広がり、小屋も1階部分が土砂で埋まった。
2階に集まったのは3大学の3パーティと社会人1パーティ。
それと小屋番の25名。
内女子11名。
靴を流された者1名。

本夕、読了。

濡れて脈をとれないほど弱った者を背負い、靴のない者を背負い、倒木をくぐり、コースタイム9時間のルートを歩く。
途中、視程10メートルの猛烈な雨。
脱出ルートは、
下図の南の🔴の
 両俣小屋  2000メートル から、
以降 尾根伝いに、
 横川岳   2478メートル
 大仙丈ケ岳 2975メートル
 仙丈ケ岳  3033メートル
 小仙丈ケ岳 2864メートル
 長衛荘   2036メートル 下図の北の🔴まで

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図中の ━ は参考に入れた線で、長さ300メートル。

著者は'80年から現在に至るまで両俣小屋番を務める女性。

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2024年11月 4日 (月)

『自閉症は津軽弁を話さない リターンズ』を読む

リターンズっていうくらいだから、前書がある。
前書、
 自閉症は津軽弁を話さない
の副題は、
 自閉スペクトラム症のことばの
 謎を読み解く

本書、
 自閉症は津軽弁を話さない リターンズ
の副題は、
 「ひとの気持ちがわかる」の
 メカニズム

以下、〝自閉症〟・〝自閉スペクトラム症〟については既知とする。

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こんな喫茶店で読み始め。

本著者は、心理学を専攻した教育学者。
その本著者の奥さんが言った、
「自閉症の子どもって津軽弁しゃべんねっきゃ(話さないよねぇ)」
に反論するための実証研究は10年に及んだ。
が、津軽弁に限らず、自閉スペクトラム症の人は方言を話さない傾向にあるということが確かめられる。

本夕、読了。

本書は、自閉症に対して、ああしよう こうしようということが書かれているわけではない。
前書に書かれた課題、
 方言を話す子も「ごっこ遊び」になると
 共通語を使う。
 我々はどうやって言葉遣いを身につけて
 いるのか?
に対する、教育現場の職員、言語学者、自閉症児の親らから得られた現実の情報を背景にして 現時点の研究成果が書かれている。
が、それは完答ではない。
なので、本書エピローグは、
 まだ続きそうだ・・・・・
で、終わる。

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船長、スイーツを作る(^^) 14

Appleにノートを発注。
その流れで、壮瞥からリンゴを。
で、アップルジャムとアップルパイを。

Applepie
西洋菓子は、サトウと油脂(バター)。
それを、罪悪感なく口にできるヒトは、血糖値調整機能・体重調整機能に優れた超現代人。
ヒトの身体の進化は、現代人の糖質・脂質摂取量に全然 追い付いていない。

が、科学技術が追いかけてきてくれる。
今の甘味料は優秀。
カロリーゼロのラカントS。

さァ、食うか。

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2024年11月 2日 (土)

『道ならぬ恋の系譜学』を読む

副題は、
 『近代作家の性愛とタブー』
その近代作家とは、
 島崎藤村
 谷崎潤一郎
 岡倉天心
 坪内逍遥
 生島治郎
 志賀直哉
 田山花袋

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こんな喫茶店で読み始め。

上記作家らの〝道ならぬ恋〟の相手は、
 上司の妻
 女中
 教え子
など。

『系譜』だから、引用元の資料・文献は多数で その内容の信頼性は高い。
注釈も丁寧で詳細。
読みやすい。
が、要するに のぞき見、男と女のゴシップ。

〟でも何でもない。
〝道ならぬ〟でも何でもない。
何のこんなことは よくあるハナシ、日常。

本夕、読了。

作家という枠を外せば、こんなハナシは身近にいくらでもある。
私が二言(ふたこと)・三言(みこと)、いやいやいやいや、百言・千言したことのある
 田舎町の詩を書く教師と やはり詩を書く人妻
 妻帯上司とその独身女性部下
 妻帯者とその同僚の妻
等々にあんなことこんなこと。

ンで、オイラは と言えば・・・
アハ(^^;

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