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2024年10月

2024年10月26日 (土)

『天文学者たちの江戸時代』を読む

今月から、NHKで放送されている
 『アニメ チ。 ー地球の運動についてー』
は、15世紀のヨーロッパを舞台とするアニメ。
当時のヨーロッパを支配していたのは天動説。

日本においても同じで、平安京に遷都後まもなく採用され、その後800年以上使われたのが中国伝来のカレンダーの宣明暦(せんみょうれき)。
この宣明暦は、17世紀末、貞享暦(じょうきょうれき)に改暦される。(注)
貞享暦を作ったのが、江戸時代の天文学者らで、この頃になって、日本のインテリは地動説を理解した。

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こんな喫茶店で読み始め。

書名は、
 『天文学者たちの江戸時代』
だが、書かれているのは、
  江戸時代の天文学者たち
のこと。

ウソかホントか。
紀元前、それも紀元前500年よりも前、古代ギリシャでは日食を予測していたとか。

今の高校生は、17世紀までの数学の成果を学ぶ。
物理だと、20世紀の初め頃までの成果を学ぶ。
その知識を使えるヒトは、何百万人もいよう。
でも、そのヒトの中に、この1000年間の日食・月食のデータが与えられたとしても、次の日食や月食を予測できるヒトが いったい どれほどいようか。

江戸の天文学者らは、日食・月食を予測した。

本夕、読了。

'18年9月6日、3時07分に発生した胆振東部地震は、まもなく北海道全域をブラックアウトさせた。
その時の当地は、雲のない晴夜だった。

東の空低くには、月齢26の痩せた下弦の月。
東南の空には、昇りゆくオリオン。
西北の空には、沈みゆく白鳥。

人工光のない夜の何と星の明るいことよ。

(注)
貞享暦を作ったのは、渋川 春海(しぶかわ はるみ)。
'12年の角川映画の『天地明察』は、その渋川 春海を描いたもの。
演じたのは岡田准一。
私が見た時は封切りから1週間ほど過ぎていたということもあるが、映画館の席に座っていたのは20人もいなかった(^^;

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2024年10月20日 (日)

『食べる西洋美術史』を読む

『食べる西洋美術史』を説明するにあたり、本書内では130ほどの絵画についてふれられている。
内、挿図されているのは121。
ただし、カラー印刷されているのは21のみ。

14世紀から19世紀へ、
 ルネサンス
 バロック
 ロココ
と つながる西洋芸術史は、芸術家のパトロンとなったキリスト教会、王族・貴族の意向そのものといっていい。

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こんな喫茶店で読み始め。

絵に何が描かれているかを知らずして、絵の鑑賞も何もない。
本書に書かれているのは、そのこと。
 聖書の記述
 僧の生活
 貴族の生活
 農民の生活
 労働者の生活
 庶民の生活

本夕、読了。

ところで、本書は韓国の出版社によって、韓国語に翻訳されて刊行されている。
そしてその韓国語版は、日本語版にはモノクローム印刷でも挿図されてない絵画も含め 130の絵画すべてがカラーで挿図されている。
韓国語を読めるなら、韓国語版を読むのが一番。
日本語版を読みながら、図は韓国語版を見るということでもいいだろう。

が、欠図もあるうえにモノクローム図の多い本書を読むことで そこそこ満足してしまうのが私。
頭の中はモノクローム(^^;

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2024年10月14日 (月)

完璧な青空

5時30分、出航。
5時46分、KON-chan進行方向正面から日が昇る。

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こんな風景の見える海域まで航海。
完璧な青空。

出竿せず。


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2024年10月 6日 (日)

付かない(^^;

氷を20キロ搭載。

今日の日出は、5時37分。
5時15分、出航。

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地球岬を背中にする頃、日が昇ってきた。
この太陽を正面 やや右に見ながらの航海しばし。
良ナギ。
やがて、水平線上に船影がいくつも。

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今日の出竿は、こんな風景の見える海域。

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背中側の空半分は低い雲。
低い雲だが雨は連れていない。

やろうとしているのはイカ付け。
が、付かない(^^;

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8ハイ。

10時30分、海域離脱。
帰航は沖根を経由して。
沖根も不釣(^^;

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2024年10月 5日 (土)

『台所に敗戦はなかった』を読む

本著者の著作は以前にも読んでいて、拙ブログに、『食べ方上手だった日本人』を読む と記事にしている。
本著者の実家は九州で百年以上続く割烹料理店。
舌は確か。

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こんな喫茶店で読み始め。

書名の『台所に敗戦はなかった』は、
 戦争に負けようが、進駐軍が来ようが、ご飯は作らにゃ
 ならん。
 腹を減らせば赤子は泣く。 あれがない、これがないと
 言ってる場合じゃない。 あるもの、手に入るものをい
 かにおいしく食べられるようにするか。
 敗戦した その日も、「この子に何か食べさせなきゃ」と
 おかあさんたちが台所に立っていたことをいう。

話は、敗戦の前後10年くらいのこと。
著者は、その頃出版の婦人雑誌の料理記事を読み解き、実際に再現調理してみる。
 お汁粉
 葡萄酒
 コーヒー
などなど。

本夕、読了。

古い婦人雑誌の料理のページを数多く読み込んでいる著者は、日本人にとって、サンドウィッチと握り寿司は同じカテゴリーの料理ではないかと書く。

 カツオブシサンド
 すき焼きサンド
 塩ザケサンド
 漬物サンド
 ・・・・・・・・

著者が言うには、
 奈良漬けを酒粕ごと はさむと、ウソ偽りなしにうまい!
とのこと。
ピクルスとクリームチーズのサンドウィッチになるらしい。

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