『ジャンケン文明論』を読む
著者は、盧 泰愚(ノ・テウ )大統領時代に韓国文化部長官(文化相)だった 李 御寧(リー・オリョン)。
韓国で生まれ育ち、韓国で教育を受けた韓国人だが、本書は韓国語からの翻訳本ではない。
著者の日本語は完璧。
プロ野球。
ホームチームが後攻で、ビジター(アウェイ)チームは先攻と決まっている。
サッカーはコイントス。
テニスだとフイッチ。
いずれも、表か裏か。
高校野球。
先攻・後攻はジャンケンで。
卓球もジャンケン。
ジャンケンなので、あいこでしょ がある。
ジャンケンポン、あいこでしょ あいこでしょ と あいこでしょ が2回続くことがある。
ジャンケンポン、あいこでしょ あいこでしょ あいこでしょ と あいこでしょ が3回続くことも、時には あるだろう。
こんな喫茶店で読み始め。
著者は西洋の 表か裏かの思想 と 日中韓の あいこ のあるジャンケンの思想を対比させて論を進める。
もっとも、三権分立や その逆の三位一体は西洋の考え方。
また、否定も肯定もしない とか ラグビーの試合終了をノーサイドと言ったりするのも西洋発祥。
東洋にも、裏か表かの思想がある。
中国には陰陽
韓国には太極
日本には丁半
とかとか、ンな身近な反例で本書の論に口をはさむのはヤボ。
著者の目の付け所の鋭さに オぉーッとなる本。
本夕、読了。
ポツダム会談に集まったのは、英米ソ3首脳。
ジャンケンをしている写真が残っている。
チャーチルはチョキ
トルーマンはパー
スターリンはグー
ジャンケンで何を決めようとしたのか、本書には説明がない。
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