『恐怖の正体』を読む
高所恐怖症
閉所恐怖症
対人恐怖症
先端恐怖症
なんかは、私にも何となく分かる。
モノに触れるたびにセッケンで手を洗わなくては落ち着かない潔癖症は、不潔恐怖症とでもいうのかも。
こんな飯屋で読み始め。
著者は、甲殻類恐怖症の精神科医。
料理の中に、少しでもエビ・カニが入っていたら、それを取り除いても 既に〝汚染〟されていると感じるという。
著者が恐怖とする対象は広く、外骨格系生物は全部ダメで それは昆虫もなのだと。
〝娯楽としての恐怖〟もある。
怖いモノ知りたさで、ジェットコースターなどの絶叫マシンの乗り場の列に並ぶヒトが少なからずいる。
怖いモノ見たさで、刑場に集まるヤジ馬心理もそうだろう。
幽霊の正体見たり枯れ尾花
って、恐怖をコケにする ことわざもあるが、本書では それには触れていない。
本夕、読了。
本書には、ヒトがヒトを食うカニバリズム(cannibalism)にも言及している。
生産計画上は、
1基でまかなえる設備を2基
2基でまかなえる設備を3基
と配置するのを冗長(じょうちょう)設計という。
生産現場では、その余力をバックアップとか予備機とかと称するのだが、本機(常用機)がコケた場合、しばしば以下の状態におちいる。
すなわち、予備機が〝部品取り機〟となり、いつの間にか、
生産計画上は、
1基でまかなえる設備を2基配置したのに、稼働できるのは1基のみ
2基でまかなえる設備を3基配置したのに、稼働できるのは2基のみ
となってしまう。
これを、cannibalism maintenance(共食い整備)という。
著者は、これも恐怖としている。
コメント
こんにちは、
私は閉所恐怖症。
MRI撮影の時、終わるまで ずーーーーーと
江差追分を念じます(笑)。
投稿: きーさん | 2024年3月11日 (月) 08:47
きーさん、こんにちは
閉所恐怖症でMRIで苦労するというヒトはいるようですね。
北海道人はゴキブリを怖がりませんが、本州では男女を問わずゴキブリを怖がります。
ハリウッド映画だと、出てくるぞ・出てくるぞ・出てくるぞって らしい音楽が流れ、そしてゾンビやサメが出てきます。
オッカナイです。
何か教育なり経験なりが恐怖を作り出すのかもしれません。
本書は、全然 科学的でありません。
ただただ、お話がつづられているだけ。
怖さがちっとも伝わってきません(^^;
投稿: KON-chan | 2024年3月12日 (火) 18:33