『自転車に乗る前に読む本』を読む
ヒザに故障をかかえたランナーでも、自転車には乗れる。
ペダルを回す動作は、ヒザへの負荷が小さいから。
著者は生理学者。
その専門知識を背景にして書かれた本書の副題は、
『生理学データで読み解く「身体と自転車の科学」』
本書には、健康に好影響を与える自転車の走らせ方が書かれている。
こんな喫茶店で読み始め。
自転車のペダルを回す1分間の回転数(rpm)をケイデンス(cadence)と呼ぶ。
血圧の単位は水銀柱ミリメートル(mmHg)だが、それを省略し、
上が120、下が70
などと数値のみを言うのが普通。
ケイデンスも同様。
普通、数値のみを言う。
以下、数値はケイデンスを示す。
トライアスロン競技者は、80~90
対し、
エネルギー消費量が最小になるのは、70
筋肉の疲労が最小になるのは、80~90
競技者は、エネルギーの消費量よりも、脚の疲労のしにくさを優先する。
と、思いきや、自転車を専門とする競技者は、エネルギーの消費効率の悪化も、筋肉の疲労も増えるのを分かった上で、90から110で走る。
本朝、読了。
競技者でない者は、70も回せない。
著者は、まず65を目標に、と提案する。
著者の学位論文は、
『自転車運動に対する身体適応および日常的自転車使用による健康づくりの可能性』
が、著者、自転車には乗らない。
健康づくりは、ジョギングで。
通勤は、エンジンバイク。
コメント
こんにちわ、自転車ツーリングが待ち遠しい季節になってきたでしょうか。
エネルギーの消費量が最小。。
筋肉の疲労が最小。。
この辺りは、筋肉の質と量つまり個人差があるところではないのでしょうか?
現在の仕事柄、多くの人の腸腰筋を拝見しています。
最近話題になるサルコペニアやフレイルの予防には腸腰筋の維持がひとつに目安になるのですが、年齢のわりに腸腰筋が発達している人、その真逆な人、さまざまです。
かく言う私も運動だいっきらい人間なので大した腸腰筋を持っているわけではなく、とても70ケイデンスなど無理じゃないかなと予想しています。
(70ケイデンスがどのくらいの負荷量なのかもわかりませんが。。)
投稿: めりー | 2024年2月20日 (火) 15:56
めりーさん、こんにちは
本書にも、サルコペニアやフレイルの予防と自転車の使い方について書かれています。
ところで、健康目的なら、せいぜい3段しか変速しないママチャリで走るのが一番です。世の中にはとんでもなく筋力のあるヒトがいて、私は、ママチャリで北海道をまわっているという、東京からの学生と出会ったことがあります。
ジムに通うヒトは増えていますが、自転車で旅行するヒトがすっかり減りましたね。
自転車の入った輪行袋を抱えて列車に乗りたくなりました。
投稿: KON-chan | 2024年2月24日 (土) 21:12