『将棋カメラマン』を読む
将棋は指し、碁は打つ。
でも、
将棋指し も棋士
碁打ち も棋士
ところで、
チェス だとプレーヤー
麻雀 だと雀士
丁半 なら緋牡丹お竜、藤純子
ポーカー ならルーヴル美術館のラ・トゥールの絵、
『ダイヤのエースを持つ いかさま師』
本著者が撮るのは、将棋指し。
副題は、
大山康晴から藤井聡太まで
「名棋士の素顔」
その写歴は50年。
こんな喫茶店で読み始め。
演劇場やコンサート会場では、写真撮影は原則禁止。
そんな世界の、例えば歌舞伎界には舞台専属カメラマンがいる。
専属カメラマンを持つオーケストラもある。
将棋の勝負の場にいるのは、シャッター音を消し、ストロボを発光させず、動きを殺したカメラマンの著者。
本夕、読了。
朝刊には、将棋・囲碁の観戦記が載る。
技術的なことは全然わからないが、盤外を描写した ほんの十数文字が光っている日がある。
川端康成は、自身が経験した碁の観戦を『名人』という小説に仕立てている。
書かれているのはヒト、二十一世本因坊秀哉。
先月の4日に亡くなった篠山紀信が撮ったのもヒト。
本著者の撮るのもヒト。
対戦中の棋士
麻雀卓を囲む棋士
バイオリンを弾く棋士
酒場で飲む棋士
旅先の街路を歩く棋士
素っ裸で鳥取砂丘に立つ棋士
教会堂で祈りをささげる棋士
テニスに興じる棋士
コメント
こんにちは。
将棋も碁も、やり方くらいレベルですが知っています。
棋士は詰みまで頭の中に浮かぶそうな。
作曲家は頭の中に音符が舞い降りて来るそうな。
釣り師は感が鈍いと釣れないそうな。
私はいつになったら感が鋭くなるやら。
相変わらず良い本を読んでますね。
投稿: きーさん | 2024年2月 9日 (金) 09:08
きーさん、こんにちは
棋士は読もうと思えばどこまでも読めるらしいですね。
将棋も碁もゲームですが、麻雀や人生ゲームのような〝運〟とは無縁。
アタマだけの世界。
私はアタマの世界はダメ。
運だけが頼り。
その運が全然つきません(^^;
投稿: KON-chan | 2024年2月 9日 (金) 23:35