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2024年1月 7日 (日)

『文豪たちが書いた喧嘩の名作短編集』を読む

今日の某紙朝刊日曜版。
見開き2ページで書評されていたのは8冊。
その内の1冊が、大江健三郎の『親密な手紙』。

安部公房が、
 「大江君に絶交されちゃった」
と、どこかに書いていたのに対し、
大江健三郎は、
 「安部さんに絶交された」
と、その『親密な手紙』に書いているらしい。

安部公房の生涯は、 1924年ー1993年
大江健三郎の生涯は、1935年-2023年
安部のほうが 一回り上だが、同時代人といっていいだろう。
1994年に、大江がノーベル文学賞を受賞。
もし、その年に安部が存命だったのなら、その受賞は安部だったはず。

その二人に、互いに〝絶交〟を宣するようなイザコザがあったらしい。
文豪同士の喧嘩。

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こんな飯屋で読み始め。

本書におさめられているのは、短いエッセーや短編小説16編。
書いたのは、安部公房や大江健三郎よりヒト世代さかのぼった時代の作家の太宰治、檀一雄、坂口安吾など16人。

どれもテーマは〝喧嘩〟。
喧嘩の組み合わせは、作家同士、夫婦、母娘など。
創作もあるし、事実の文章化もある。

本夕、読了。

作家は、ペンで食うヒト。
ペンだけでなく、口も達者。
だが、本書の作家は、みな運動不足。
その体に加えて、サケ・タバコ・ハイミナール(睡眠薬)・恋愛。
 私の年齢が そう感じさせるのか。
 当時の作家の不健康さが そう感じさせるのか。
そんな者同士の喧嘩は、読んでいても幼児の喧嘩ほどの迫力も感じない。

安部公房や大江健三郎は、彼らよりずっと健康そう。
でも、喧嘩は、
 「オマエの母ちゃん、デーベーソ」
レベルだったような気がする(^^;

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