『映画を早送りで観る人たち』を読む
PISA(Program for International Student Assessment)とは、経済協力開発機構(OECD)によって行われる国際学習到達度調査のこと。
対象は15歳で、数学知識、科学知識、読解力、問題解決力が定量的評価される。
調査は3年ごとに行われ、1回目は2000年。
8回目の実施は、新型コロナ禍の影響で1年延期され昨年。
参加国・地域は81。
今月の初め、その結果が文科省から発表され、
前回(´18年)に比べ、
数学知識が、6位から5位へ
科学知識が、5位から2位へ
読解力が、15位から3位へ
となったこと、特に読解力が大きく伸びたことを、マスコミは肯定的に報道した。
こんな飯屋で読み始め。
拙ブログ、しばしば言われる。
長すぎる。
10行以内にまとめて欲しい。
と。
だろうなァ。
と、私も思う(^^;
書くほうは いい気になって書いているが、その駄文を読まされるほうはつらいもの。
それは読解力の問題なのではなく、駄文はどこまでいっても駄文。
同様なことは動画・楽曲についても。
どこのメーカーのブルーレイ/DVDレコーダーにも、早送り・10秒戻し・30秒送り機能が標準装備されている。
Amazonプライム、Netflixなどの定額制動画配信サービスもそう。
10秒スキップ、1.5倍速、2倍速可。
で、10秒スキップ、2倍速で飛ばし視聴。
さらには、最初と最後が分かればいい。
と。
本夕、読了。
それは、高いタイムパフォーマンス(タイパ、タムパ)なのか、幼稚化なのか。
などと、著者は論を進める。
私は、思う。
コスパがどうの、それがオトナの対応。
なんていうのより、ズッとスナオな態度なのではなかろうか、と。
ここまで読んでいただいた方、お疲れ様でした。
どうもありがとうございます。
でも、貴殿、貴女。
あなた方は読解力が豊かなのではなく、忍耐力があるだけなわけで・・・(^^;
コメント
タイパという言葉を知ったのは、恥ずかしながらつい最近のことです。
はるか万葉の昔、ネットだの自動車だの、こんなに生活を高速化する物がなかったころ。人は満ち欠けゆく月やお天道さまと暮らしていたはずで、そのころの人の平均寿命は、いまより遙かに短かったはず。その短い人生を、ゆったりのんびり生きていたはず。
現代人の寿命は延びに延びて1世紀も生きちゃう人だっているほどで、こんなにながーーーく延びた人生を、さらにどんどん高速化して人は一体なにをしたいのでしょう。
待つことは、そんなに悪いことだったんでしょうか。
(失礼ながら文章の内容の如何を考慮せず字面だけで言ってしまえば)10行以上の文章を読む時間も惜しいという人は、いったい何を急いでいるんでしょう。
あわてないあわてない。ひと休み、ひと休み。
大人のゆとりがあってもいいように思います。
投稿: めりー | 2023年12月25日 (月) 20:31
めりーさん、こんにちは
資本主義は、
モノの価値を貨幣で評価するシステム
だと言ったヒトがいます。
コスパがそうですね。
タイムパフォーマンスも以前から言われていましたが、タイパ(タムパ)という略称で言うのは業界用語に近い感じでした。
誰でも言うようになったのは最近ですね。
1時間を100等分目盛りで切った時計があります。
ヒトの行動やプロセスの動きをそれで測り、効率アップの元データを採るための時計です。
まァ、そう あからさまに〝能率〟を追いかけることは現在の仕事の場では少ないですが、コスパ・タイパは、運営とか経営とかを考える際には避けられない概念でしょう。
人生は短い。
本当に短いです。
だけど、あわてない、ひと休み
ですね。
投稿: KON-chan | 2023年12月26日 (火) 07:29