『宇宙を支配する「定数」』を読む
1ドルが360円で固定されていた相場。
それが、変動相場制に移行したのが1973年。
以降、一度も360円より安くなることはなく、直近の昨日8日の東京市場の対ドル円の最高値は144円39銭。
変動相場制の現在、対ドルあたりの円は日々・時々刻々の変数。
1ドル360円は、固定相場制時代内に限っての定数(じょうすう、ていすう)。
こんな飯屋で読み始め。
1ドルが75円54銭まで円高が進んだことがある。
今は昔の2011年。
その頃に円で生活していたヒトは、外国旅行先で いい思いをしたはず。
今や、往時の半分の安さになった円の国(日本)に、ウワーっと外国人が集まるオーバーツーリズム。
もっとも、輸出産業はウハウハ。
本書で話題にするのは、そんなフラフラした換算・比例係数ではなく、この宇宙を支配する不変の定数。
時間・万有引力定数・電気素量・光速など。
本夕、読了。
ニュートンが万有引力の法則を世に出したのは、17世紀末。
その万有引力定数の最新の測定値は、
6.6743×10-11m3 kg-1s-2
と、下4ケタの精度。
18世紀末に測定された万有引力定数は、
6.74×10-11m3 kg-1s-2
だったので、200年で やっと2ケタの精度アップ。
まァ、しかし、だからと言って私の生活には何の変化もない。
対して、時計は、この200年ほどで12ケタも精度を上げている。
重力場における時間の進みや遅れが、階段を昇ったりエレベーターを降りたりといった日常の運動レベルで測ることができるのだと。
まァ、しかし、だからと言って私の生活には何の変化もないのは同じ(^^;
コメント
引力はすごく弱いので、机の上にものを置いても
磁石のようには、くっつかない。
でも、地球サイズになると、話は別で
巨大なロケットエンジンで無いと
大気圏の外へは出て行くことが出来ないので
やっぱり、すごい力だ。秒速11km以上で飛ばないと
地球から離れることが出来ない。(記憶では10.7)
やはり、恐ろしいほどの力だねぇ。
投稿: ja8oxy | 2023年12月11日 (月) 17:14
ja8oxyさん、こんにちは
おっしゃる通りで、万有引力はたいへん小さい。
なので、環境の静電気などの影響を無視できず、万有引力定数の精度を上げられないと書いています。
地球が相手なので、我々の体重が60キロだとか70キロだとかと測定されるわけで。
もっとも、今の精度でも人工衛星を軌道に乗せたり、小惑星まで探査機を飛ばしたりできてます。
SFマンガの世界では、反重力なんてのが描かれていますね。
投稿: KON-chan | 2023年12月12日 (火) 07:29