『つげ忠男コレクション』を読む
つげ 義春(1937年-)、つげ 忠男(1941年-)兄弟の作風・画風はよく似る。
よく似るが、ヒトこま目を見るだけで兄弟の作風・画風の違いが分かる。
今回読んだのは、弟のほう。
こんなパン屋のイートインカウンターで読み始め。
12編が、
釣り師無頼
放浪渡世
場末と与太者
文学遍歴
の4つの章に分けられている。
玄関を出て、30分も歩けば出会えそうな話ばかり。
なのだが、300日間歩いても出会えそうもない話ばかり。
背景は、1950年から80年くらい。
読後に、爽快感とか納得感とかは感じない。
かといって、哀感とか虚無とかも感じない。
吉田類が解説を書いている。
これが力の入れ過ぎで、むしろ滑稽。
本夕、読了。
2018年の夏、つげ忠男と吉田類の網走の喫茶店 デリカップでの対談録が巻末に載せられている。
マンガの話は出てこない。
釣りの話、育った場所の話など。
ところで、この 網走の デリカップ には私も入ったことがある。
ジャズを聴かせる店で、カップはウエッジウッド。
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