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2023年10月 7日 (土)

『捜索者』を読む

作は谷口ジロー。
彼の作品は、拙ブログの一昨年の10月に、
 『K』を読む
また、同年11月に、
 『猟犬探偵』を読む
として、記事にしている。

『K』にしても『猟犬探偵』にしても、作画こそ谷口ジローだが、原作者は別にいた。
が、本書『捜索者』は作・画とも谷口ジローによる。

Photo_20231007192901
こんな飯屋で読み始め。

本書の発行は、つい一昨日。
10月5日。
もっとも、初出は99年でビッグコミックに連載されていた。

彩色された全1ページが、本書のスタート。
青空の雲を背に残雪の山。
手前の緑の斜面に、チョウノスケソウか。
高山植物の群落。
そこに、中原中也の詩『春と赤ン坊』の前半分の節が。
 菜の花畑で眠つてゐるのは……
 菜の花畑で吹かれてゐるのは……
 赤ン坊ではないでせうか?

本夕、読了。

山で親友が遭難死する。
幾年か後、遭難死した親友の中学生の娘が失踪する。
山で暮らしていた主人公が山をおりて、東京渋谷で その娘を探す。

山を歩く者は皆 ロマンチスト。
マンガ家も皆 ロマンチスト。

マンガ。
だからといって、主人公のとんでもない体力・知力・ケンカ強さ・打たれ強さ、ご都合主義なストーリーが許されるわけではないけれど・・・

マンガ。
だから、主人公のとんでもない体力・知力・ケンカ強さ・打たれ強さ、ご都合主義なストーリーは許される・・・

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