『捜索者』を読む
作は谷口ジロー。
彼の作品は、拙ブログの一昨年の10月に、
『K』を読む
また、同年11月に、
『猟犬探偵』を読む
として、記事にしている。
『K』にしても『猟犬探偵』にしても、作画こそ谷口ジローだが、原作者は別にいた。
が、本書『捜索者』は作・画とも谷口ジローによる。
こんな飯屋で読み始め。
本書の発行は、つい一昨日。
10月5日。
もっとも、初出は99年でビッグコミックに連載されていた。
彩色された全1ページが、本書のスタート。
青空の雲を背に残雪の山。
手前の緑の斜面に、チョウノスケソウか。
高山植物の群落。
そこに、中原中也の詩『春と赤ン坊』の前半分の節が。
菜の花畑で眠つてゐるのは……
菜の花畑で吹かれてゐるのは……
赤ン坊ではないでせうか?
本夕、読了。
山で親友が遭難死する。
幾年か後、遭難死した親友の中学生の娘が失踪する。
山で暮らしていた主人公が山をおりて、東京渋谷で その娘を探す。
山を歩く者は皆 ロマンチスト。
マンガ家も皆 ロマンチスト。
マンガ。
だからといって、主人公のとんでもない体力・知力・ケンカ強さ・打たれ強さ、ご都合主義なストーリーが許されるわけではないけれど・・・
マンガ。
だから、主人公のとんでもない体力・知力・ケンカ強さ・打たれ強さ、ご都合主義なストーリーは許される・・・
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