『うまみの誕生』を読む
コンブからはグルタミン酸。
カツオブシからはイノシン酸。
シイタケからはグアニル酸。
本書には、これら うま味成分についても書かれているが、著者の専門は微生物学。
その専門知識と歴史の博識を重ね、パン・酒・漬物・お茶等々、古代から現在にまで伝わる発酵食品の話が続く。
副題が『発酵食品物語』。
こんな喫茶店で読み始め。
一夜漬けや酢漬けなら、サラダみたいなもの。
発酵させてこそ漬物。
ニシン漬けなら北海道。
いや いや いや
海のない飛騨の国(岐阜県)のニシン漬け(にしんずし:ねずし)。
これも なかなか。
塩でしめたサバを、日本海側から京都に運んだサバ街道は有名。
同じく塩でしめたニシン。
それを飛騨に運んだニシン街道もあるはず。
本夕、読了。
茶の歴史が書かれている。
中国南部やタイやミャンマーには、乳酸発酵させた茶の漬物がある。
茶の元々は、食用だったようで、飲用の始まりは2千年ほど前かららしい。
〝お~いお茶〟の発売は1985年。
冷たいお茶を飲むようになったのは、2千年の茶の歴史の中では、ごく最近のことになる。
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