『何でも測定団が行く』を読む
かつて、ブランド名を隠してコカ・コーラとペプシ・コーラを飲み比べさせ、どちらがウマいかを言わせるTV・CMが流れていた。
この味の評価法を 〝官能評価〟 という。
JISは、アルファベット26文字からI・J・N・O・U・Vを除く20部門に分類整理されている。
A:土木及び建築
B:一般機械
C:電子機器及び電気機械
・
・
・
で、最後が、
Z:その他
この Z:その他 には、あらゆる測定法が記されている。
〝官能評価〟もそのひとつ。
こんな喫茶店で読み始め。
初版発行が20年近く前。
東京都市大学が武蔵工業大学と称していた頃に、50人以上の教職員が集まって〝はかる〟をテーマに編纂した本。
〝測定する〟ことは〝評価する〟こと。
樹木の年齢は、切り株の年輪を数える。
では、木を切らずに樹齢をはかるには、
・樹木の芯に横方向に筒状に掘り抜くコアボウリング
・エックス線CT
大ゲサな方法だが、測定位置での樹齢は分かる。
しかし、その測定位置(高さ)にまで成長した年月は分からない。
それは切り株の年輪を数える場合にも生じる問題。
年輪があるのに、樹木の真の年齢を測定するのは意外に難しい。
本夕、読了。
〝総合的に考えて〟という評価法がある。
そのようにしか言えないので そのように言う。
〝官能評価〟の類だろう。
〝アンケート〟による評価法がある。
数が集まれば客観性は高そうだが、ネット上では問題も発生している。
〝経験値〟
反論のしようがない。
しかし、あんたの経験値なんて信用できない。
と、言われる可能性大(^^;
コメント
経験値を客観的に評価できる方法はあるでしょうか?
知識に基づいた確かな経験がもたらす結果というのは、ありますね。
あのヒトになら、私の大事な○○を任せられる。
この時期あの海域にはあんなオサカナがいる。
さて自分を顧みて、自分もすっかりいい年になってしまいましたが、そんな経験値が自分にあるとはとても思えず。
自分はムダに年を重ねただけだなあと、常々感じます。
コカコーラとペプシコーラなら、私は飲み慣れているのは前者、個人的好みなら後者が好き。
子どものころは「歯が溶ける」と言ってどちらも飲ませてもらえなかった覚えがあります。
投稿: めりー | 2023年4月24日 (月) 08:18
めりーさん、こんにちは
経験値は経験値。
その経験の再現性を確認できるのであれば、客観性は担保できるのかも。
バリバリ仕事をしていた頃のこと。
我々が使う〝経験値〟とは〝実験値〟と同義でした。
〝経験値〟は英語では〝experience〟。
〝value〟は付けない。
と、書かれたものを読んだことがありますが、私が実際に聞いた限りでは、〝experimental value〟と言ってましたね。
理屈が欲しいところですが、経験値は経験値。
ペプシ・パラドックスって、知ってますか。
ブランド名を隠して、コカ・コーラとペプシ・コーラを飲み比べさせると、ペプシが圧倒的に好評。
しかし、ブランド名を明かして、コカ・コーラとペプシ・コーラを飲み比べさせると、全くの逆。
コカ・コーラが圧倒的に好評。
ヒトの感覚での評価と、アタマを使った評価には大きなギャップがあるというのがペプシ・パラドックスです。
馬齢を重ねるってヤツですね。
重ねている・加えているのなら、むしろ褒められるべきかと。
私なんか、重ねた・加えた経験もなく、ただ生きているだけ(^^;
投稿: KON-chan | 2023年4月24日 (月) 20:17