『金融工学の挑戦』を読む
ノーベル賞々金は、ノーベルの遺産を管理・運用するノーベル財団が出す。
ただし、経済学賞の賞金は、スウェーデン国立銀行から。
なので、
ノーベル物理学賞
ノーベル化学賞
ノーベル生理・医学賞
ノーベル文学賞
ノーベル平和賞
だが、経済学賞はノーベル賞ではないので、
経済学賞
と頭にノーベルが付かない。
ではあるが、世界最高権威を持つ賞であることには変わりない。
以下、日本での習慣に従って、経済学賞を〝ノーベル賞〟と表現する。
リーマン・ショックの発生は、2008年9月。
その時期に米国連邦準備制度理事会(FRB:米国の中央銀行に相当)のトップとして金融危機に対応したベン・バーナンキらが昨年のノーベル賞受賞者。
こんな喫茶店で読み始め。
リーマンショックの10年前。
年率で投資額の40パーセントの収益を上げていた投資会社(ロングタームキャピタルマネジメント:LTCM)を起業したのは、2人のノーベル賞受賞者。
しかし、ノーベル賞受賞者が作って大いに稼がせてくれた数学モデルは、現実社会の変化に付いていけなかった。
LTCMの起業から5年、1999年に経営破綻。
本夕、読了。
競馬だけで生活しているヒトを知っている。
対象とするのは、土日開催の中央競馬だけ。
Excelのマクロで組んだプログラムが全てで、馬の名前さえ知らずに、ネットで馬券を買う。
勝つレースもあれば負けるレースもある。
が、トータルでは飲み食いに困らぬだけ稼げて、かつ週休5日。
エンジニア出身のヒト。
〝ギャンブル工学〟という学問が生まれるかも(^^)
コメント
ケイバも麻雀も何も、勝ち負けするような釣り大会も性分に合いません。
唯一は、絵鞆のダービーくらいです。
競争をやらない私がすごーく素人考えで思うのは、競馬は大儲けしようとしなければ元は取れるのでは?なんて甘いのでしょうか。
リーマンショックから、もう15年になるんですね。
投稿: めりー | 2023年3月10日 (金) 05:57
めりーさん、こんにちは
競馬の払戻率は80%くらい。
1万円の投資で、回収できるのは8千円。
確率論の誕生はギャンブルに勝つことを考えた結果。
パスカルがその最初のヒトとして有名ですね。
ギャンブルの胴元は損をしませんが、賭けの事象が公平な確率に従う限りは客は必ず損をします。
が、しかし、パチンコ師や競馬師と言われる人が確かにいるので、パチンコ台や馬は数学的に公平な確率に従ってはいないようです。
競争ではありません。
目をつぶってエイヤーッの世界でもありません。
ギャンブルで食っているヒトは、アタマを使っています。
ところで、本書の著者は理工系の名門大学の教授。
ある年、そこの卒業生の3分の1が金融業界に就職したそうです。
三菱UFJファイナンシャルグループの代表は、数学を学んだヒトですね
そういう世界に我々は生きています。
投稿: KON-chan | 2023年3月10日 (金) 20:26