『世界の魚食文化』を読む
著者は農水省の官僚だったヒト。
水産学で博士号を持ち、英語・フランス語・スペイン語に堪能で、役人生活の三分の二を海外の赴任先で過ごす。
訪れた国は60ヶ国に及ぶという。
魚食文化の〝魚〟とは、サカナ・貝・エビ・魚卵など水産物全般のこと
魚食文化の〝食文化〟とは、水産物を食うこと
本書には、著者が世界のあちこちで食べた魚介料理がつづられている。
こんな喫茶店で読み始め。
本著者は、刺身には醤油だと書く。
バカ舌の私でも、刺身は醤油。
刺身と言えば、米国の寿司屋では、マヨネーズ・ケチャップが多用される。
韓国だと、味噌。
日本にも、マグロやブリを味噌(ヌタ)で食わせる地方がある。
カルパッチョやマリネは我が食卓にものぼる。
味覚はヒトの生まれ育ち、学習なのだろう。
本夕、読了。
著者は、サカナの流通にも詳しい。
市場での競りは、競り上がるという言葉通り 落札するには値を上げる。
ところが、スペインでは、高値から始まって、値を下げていくのだとか。
これはと思った値まで下がったところで〝買った〟と声をかける。
バナナの たたき売りの要領。
競らない。
一発で決まる。
今年の春闘労使交渉。
トヨタとホンダは、一発 満額回答。
労使の労が売る側
労使の使が買う側
と考えると、スペインの市場と同じ(ウソかも知れない)。
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