『コミュニケーション・ストレス』を読む
このヒトの著書は以前にも読んでいて、拙ブログで 『女の機嫌の直し方』を読む という記事にしている。
『女の機嫌の直し方』で著者が示したのは、
〝男女の脳には機能差がある〟
ということ。
それゆえ、〝知識〟を使わねば、男女は噛み合わない。
その〝知識〟が書かれているのが、『女の機嫌の直し方』だった。
こんな喫茶店で読み始め。
本書名の『コミュニケーション・ストレス』とは、男は女の言葉を理解できないということ、女は男の言葉を理解できないということ。
男同士、女同士でも分かり合えないよォ、などと、茶化してはいけない。
脳が緊張した時、脳がとっさに選ぶ神経回路には性差があることはデータから明らか。
著者の用語に従えば、
女性脳は、プロセス指向共感型
男性脳は、ゴール指向問題解決型
で、
プロセス指向共感型のコミュニケーション・スタイルは、共感
ゴール指向問題解決型のコミュニケーション・スタイルは、指摘
もっと、簡単に言うと、
女は共感し
男は指摘
するということ。
本夕、読了。
用語と例こそ違うが、書いてあることは『女の機嫌の直し方』と同じ。
底にあるのは、人工知能(AI)・対話エンジンの研究開発に携わる過程で得た脳の働きの知識。
それも、生理学や心理学をベースにした知識でなく、著者が専攻してきた物理学。
さて、私の脳はどうか。
指摘できるほど頭は働かないし、共感できるほど頭は柔らかくない(^^;
コメント
大雑把に(つまり簡単に)言うと、共感と指摘という話しなんでしょうね。
それを念頭に置いておくと、人間関係のトラブルも減るように私も思います。
昨今はジェンダーレスの時代で、
それを云々言うつもりもありませんが、じゃあ脳の働きはどうなのかな?と気になります。だれかデータを集めて研究していそうなテーマですね。
因みに、男性脳と女性脳は、形状も違います。
男性なのに女性脳に近い形状の脳の人は、思考が女性に近いなぁと思うことがよくあります。
投稿: めりー | 2023年2月19日 (日) 07:58
めりーさん、こんにちは
おっしゃる通り、共感と指摘。
研究が進んでいます。
ジェンダーレスとかLGBTがどうたらこうたら。
近年、政治の大きなテーマでもありますね。
が、脳内での働きに男女間で違いがあることが分かっています。
左右の大脳の情報の連絡経路が脳梁。
太い繊維の束です。
本書に、米国科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された論文からの脳の神経信号図が示されています。
女性は、脳梁を挟んで横に連携
男性は、脳梁に並行に縦に連携
していることがよく分かります。
この脳梁の完成が思春期頃のようで、男女間の性差が明確になる時期と符合します。
投稿: KON-chan | 2023年2月19日 (日) 11:54