『牛丼 焼き鳥 アガリスク』を読む
本著者は、NHKの農政・食料担当の解説委員・米価審議会委員・食品安全委員会委員などを歴任したヒト。
以前に、似たような題名の
『天丼 かつ丼 牛丼 うな丼 親子丼』
を読んで、拙ブログで記事にしている。
それと本書の著者は違う。
テーマも違う。
『天丼 かつ丼 牛丼 うな丼 親子丼』のテーマは、食の歴史。
『牛丼 焼き鳥 アガリスク』のテーマは、食の安全。
著者が、食品安全委員会委員に就いていた時に扱った
BSE(牛海綿状脳症:狂牛病)を、〝牛丼〟に
鳥インフルエンザを、 〝焼き鳥〟に
健康食品を、 〝アガリスク〟に
象徴させ、食の安全を確保する策についてページが進む。
こんな飯屋で読み始め。
2004年からの2年間、BSEの感染を恐れ、政府は米国からの牛肉の輸入を止めた。
米国産牛肉を使っていた吉野家は、メニューから牛丼を外すことになった。
ところで、BSEのプリオン(感染性因子)は、背骨(脊髄・背根神経節)に蓄積する。
プリオンが蓄積する前の若牛からの肉とすることで輸入が再開、吉野家のメニューにも牛丼が掲載されることになった。
この時、吉野家は肉のスライス厚を1.3ミリから1.2ミリに変えている。
若い牛は脂身が少なく、煮ても身の縮まりが少ない。
身の縮みの少ない肉を〝厚い〟と感じるヒトの舌の敏感さへの、吉野家の対応とのこと。
本夕、読了。
アンパンに振ってあるケシの実は、なければないでそれなりに。
まァ、あればあったで。
ケシの実なので、育てるとモルヒネがとれる。
アンパンのケシの実に関する法律は食品安全基本法ではなくて、あへん法。
ケシの実を流通にのせるために、あへん法が求めているのは、加熱して発芽しないようにすること。
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