『離島を旅する』を読む
真夏の晴れた正午の砂浜。
その砂は熱く焼け、裸足ではとても歩けない。
ところが、沖縄や八重山の島々の砂浜は裸足で歩ける。
南の島々の海岸の砂は、石灰のカラを持つ生物(有孔虫)の死骸の集積。
気孔率の高いカラは蓄熱量が少ない。
加えて、日光の反射率が高い。
熱くならない。
こんな喫茶店で読み始め。
西表(いりおもて)島は、若い島。
移住民が、ことごとくマラリアにたおれ、家系が続いていかない。
西表島でマラリアが根絶されたのは、1960年代になってから。
自然が守られた理由がそれ。
自然を求め島に来ようとするヒトは多い。
それらのヒトのための観光施設・宿泊施設ができる。
資本もそこで働く者も、多くは島外から。
本夕、読了。
朝刊に折り込まれて配達されるイオンやコープの広告。
あの大きさが、B4判。
かつて、石垣島や西表島で読まれていた『八重山新聞』が、B4版、ウラオモテ1枚ぺら。
テレビ・ラジオ番組欄に載っているのは、NHK第1と第2だけ。
民放の電波は届かない。
トップ記事が、『幼稚園に新教諭』だったり。
そんな頃の八重山の島々を、私は歩いたことがある。
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