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2022年10月23日 (日)

『ヤンキー経済』を読む

〝イカレタ〟・〝ツッパリ〟・〝ワル〟・〝トンガリ〟の度がやや過ぎた少年少女が〝ヤンキー〟。
しかし、本書で言う〝ヤンキー〟とは、その度がかなり薄い。
著者はその層を〝マイルドヤンキー〟と呼ぶ。

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こんな、喫茶店で読み始め。

普段乗りの小さな車と、3列シート7人乗りのワンボックスカーを持っている、あるいは持ちたいと考える交友範囲の広さを持つ者たち。
手の届かないようなことは語らない。
 「月収があと5万増えれば」
と言うくらいがせいぜいのヤンキー。

ヤンキーが、決して世の消費動向のリーダーでも、世論を形成する主勢力層でもないのだが、『消費の主役・新保守層の正体』が、本書の副題。
ヤンキーは、現在の
 消費の主役
 新保守層
だと、著者は言う。

本夕、読了。

年配者は、若いヒトの考えていることが分からないと言う。
我々が若かった時も、はっきりと考え、言い、行動する者は少数だった。
そういう少数者が周りから一目置かれるかというと、そうでもなかった。
同世代層内にもギャップはある。
世代間にギャップがあるのはなおさらのこと。

著者は、博報堂の若者研究所のリーダー職。
ヤンキーが新保守層なのは、どうやら確からしい。
ヤンキーが消費の主役とまでは、さて、そこまでいっているとは思えない。
ヤンキーを消費の主役としようとする、広告代理店としての博報堂の意思表明が本書だろう。

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