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2022年7月10日 (日)

『世界を変えた偉人たちのウラの顔』を読む

山の夜は早い。
テントを設営し、雪渓融水を汲んだ頃、日はすでに西に低い。
気温が急速に下がる。

サポートタイツにショートパンツ、半そでシャツ、ツバ広の帽子で上がってきた。
汗でベットリと肌に貼り付いたサポートタイツとシャツを苦労して脱ぎ、長ズボン。
それに、素肌にダウンジャケットを着た。

アルファ米をお湯で戻す。
体が甘味を欲している。
コーヒーを淹れ、それにマーブルチョコレートを10粒ばかり溶かす。

山の夜が早いということは、山の夜は長いということ。
山で眠る前に、読書。

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こんなテントの中で読み始め。

どんなヒトも、他人に見せられない顔、他人に知られてはならない腹の内を持つ。
だけれども、庶民、俗人のそんな顔、腹の内など誰が知りたいものか。

見たい聞きたい知りたいのは、貴人、深窓に住む者、偉人、聖人と言われる者のウラ側。

独裁者。
始皇帝、ダヴィデ王ら7名。

宗教家。
玄奘三蔵、イエス・キリストら8名。

芸術家。
リヒャルト・ワグナー、コナン・ドイルら8名。

科学者。
チャールズ・ダーウィン、ジークムント・フロイトら7名。

その他。
ジャンヌ・ダルク、マルコ・ポーロら15名。

薄い本に、トータル45名。
1人目のウラの顔、2人目のウラの顔、3人目のウラの顔はすぐに読み切れる。
6人目を読む頃、シュラフにもぐった。
11人目、12人目あたりを読んでいるあたりで、眠りに落ちた(^^;

白雲岳野営指定地のテントの中で夕刻から読み始め。
黒岳石室野営指定地のテントの外、右斜め前からの日射を浴びながら読了。

里でも、2000メートルの空気の中でも、ヒトは見たい・聞きたい・知りたい動物なのだなァ、と(^^;
まァ、ウラの顔とは、特別な顔ではない。
始皇帝、玄奘三蔵、チャールズ・ダーウィン、ジークムント・フロイトらのウラの顔と私のウラの顔に変わりはない。
私の場合、オモテの顔も彼らのウラの顔みたいなもの(^^;

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