『学校に入り込むニセ科学』を読む
暑い夜にふさわしいカクテルは、モヒート。
レシピは、ラム・炭酸水・ライム・砂糖、それにミントの葉。
葉緑素(クロロフィル)は、アルコールに溶ける。
が、ミントの葉の細胞壁が壊れないと葉緑素がアルコールと接しないから、モヒートは無色透明。
葉の細胞壁を壊すのは簡単。
熱湯をかければいい。
群馬県の小学校で、教師が6年生児童の前で行っていた展示実験は、
カセットコンロで加熱したビーカー内のメタノールで、
ジャガイモの葉の細胞壁を壊し、葉緑素を抜くこと。
(多分、そのあと重曹水で加熱して、葉肉を壊し葉脈を
見えやすくするところまで進めようと計画していたも
のと)
で、つぎ足し時にこぼれたメタノールに引火、重軽傷児童4人を出す事故を発生させる。
先月30日のこと。
事故の原因を〝学校に入り込むニセ科学〟とまでは言えないのかもしれないが、この実験での、
アルコールの加熱は、湯煎(間接加熱)によらねばならない
それ以前に、火のついたコンロの上でメタノールをつぎ足すという
行為が危険
話は変わって、波動健康法とか波動美容とか。
振動機を使ったマッサージなのかと思いきや、生体波動だとか量子波動だとか。
何のことやら、ダメだコリャ(^^;
〝ニセ科学〟
こんな飯屋で、読み始め。
本書著者は、初中等学校の理科教育学者。
著者が言う〝学校に入り込む〟2大〝ニセ科学〟とは、
1に、〝水伝〟
善想念を送られた水は美しい結晶を作る
悪想念を送られた水は不気味な結晶を作る
というもの。
2に、〝EM〟
乳酸菌・酵母・光合成細菌などが一緒になっている共生体
それは、有用微生物群(EM:Effective Microorganisms)
というもの。
校長個人の前のめりで、これらを教師・児童・父兄に伝えたり、校舎中に〝EM〟を噴霧したり。
県単位で〝水伝〟授業を行ったり。
まァ、しかし、大手企業においても、
周期23日の身体リズム
周期28日の感情リズム
周期33日の知性リズム
のバイオリズムを安全衛生活動の一環として採用していた時期もあった・・・
本夕、読了。
顕微鏡下では、液体中の浮遊微粒子がランダムに運動するのを観察できる。
ブラウン運動。
この〝液体中の浮遊微粒子〟を、日本の物理学者は、長いこと〝花粉〟と教えていた。
しかし、ブラウン運動するには、花粉は大き過ぎる。
ブラウン運動するのは、花粉内から流出したデンプン粒など、それこそ顕微鏡的大きさの花粉内組織。
一度もブラウン運動を見たことのないヒトが、見たことがあるように断言する危うさ。
1999年、東海村のJOCの施設で、六フッ化ウランを二酸化ウランへ加工するための前処理作業中に臨界、核分裂連鎖反応が発生。
多量の中性子線を浴びた作業員2名が死亡、周辺住民を含む多数が放射線被曝した事故があった。
事故自体の監督官庁・関係機関への報告は早く、当日中にマスコミ報道に乗った。
報道は その第一報から〝臨界〟、〝核分裂反応〟の言葉が使われた。
ところが、その報道に対し、ある大学教授が、
「マスコミは〝臨界〟と報道しているが、科学に基づいていない。
〝臨界〟は、そう簡単には起こらない」
と。
いやいやいや。
〝そう簡単に〟臨界に達したのが、東海村JOC臨界事故。
コメント
メタノールに引火、重軽傷児童4人を出す事故
こんなことは、事故というほどのことでも無いよーな。
こんなことがあるから、多少の危険があるから
実験は楽しいと私は考える。
これで、言われた通りの実験をしていたら、アルコールの危険性について、判らないで終わった。
きっと、火傷した、子供はアルコールについて
しっかり、理解したことでしょうね。
と書いたら、現代の親御さんは、怒るかもね。
アルコールは燃えても、炎が見えづらいのも
あるので、要注意なんですよね。
理科の実験にカ使うのですかね使うのですかね?
私たちの時は、アルコールランプかブンゼンバーナー
でしたね。
投稿: ja8oxy | 2022年7月 9日 (土) 04:15
理科の実験にカ使うのですかね使うのですかね?
変な風に抜けた。
訂正
理科の実験にカセットコンロを使うのですかね?
投稿: ja8oxy | 2022年7月 9日 (土) 04:17
ja8oxyさん、こんにちは
今の小学校ではアルコールランプもブンゼンバーナーも使わないようですね。
カセットコンロみたい。
マッチを擦れない子がいるようです。
それはそれで安全と言えば安全ですが。
失敗から学ぶと言いますが、いやいやどうして、学べない者も多いです。
何回も同じ失敗をする者、失敗しかける者、結構います。
この事故、女の子が重傷だというのが心配です。
治療に数か月かかる顔面の火傷。
マブタが焼けてなければいいですが。
投稿: KON-chan | 2022年7月10日 (日) 12:57
あらら、そんな重傷なんですか。
それは、やばいですね。
カセットコンロは、炎の広がりが大きいですからね。
あくまでも、煮炊きようだと思うな。
自作のアルミ缶で作った、アルコール
コンロをもらったので、これに
ベンジンを入れたらどうなるかと
実験しようと思ったけど、ひょっとしたら
炎が高く上がる可能性もあると
考え、ステンレスのトレイの上で
点火したら、予想通り、炎が1mくらい
吹き上がりました。トレイごと、外に出して
セーフ。
コーヒーを焙煎していたら、電話が来て
止められなくなり、コーヒーが燃え上がりました。
コーヒー豆は、燃料になることが判りました。
油分がある事は知ってましたが、ここまで
燃えるとは、ガスを止めても連続して燃えてましたので
焙煎機ごと、外の水道で消火しました。
火気は本当に、色々ありますね。
山に行っているのですね。海に出たいのですが
ダメなので正解ですね。
投稿: ja8oxy | 2022年7月10日 (日) 17:16
火を使えるのはヒトだけ。
何でも使い方次第ですね。
コーヒーの焙煎もするんでしたね。
生豆のコーヒーを山の上でフライパンで焙煎した人を知っています。
燃えるんだァ。
大豆やヒマワリの種なんかは、見た目、油を連想できないですが、圧搾して油を採りますものね。
コメも採るなァ。
山はいいですね。
ガシガシ登れる脚はなくなりました。
ゆっくりしてきました。
投稿: KON-chan | 2022年7月10日 (日) 21:53