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2022年5月 8日 (日)

『大相撲と鉄道』を読む

今日は、大相撲夏(五月)場所の初日。
両国 国技館。
本著者は、その大相撲の現役幕内格行司 木村銀治郎。

行司の仕事は、土俵の上での、
『はっけよい 残った 残った』
だけではない。
本書副題が、
『きっぷも座席も行司が仕切る!?』

副題の通りで、大阪・名古屋・九州場所や地方巡業の列車・飛行機・バス・タクシーの手配、席の割り振りも行司の仕事。
で、木村銀治郎、筋金入りの〝テツ〟。

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こんな飯屋で、読み始め。

バイオリン演奏家の空路移動。
自分用に1席、楽器のために1席と、カネさえ出せば2席でも3席でも座席を確保できる。
JRでは、そうはいかない。
JR旅客営業規則によれば、
 同一人が同一区間で2枚以上の乗車券・指定席券を持っていても
 使用できるのは1枚のみ
つまり、2席分、3席分の乗車券・指定席券を持っていても、使えるのは1席のみ。

JR普通席のひじ掛けは飛行機と同じ、下げて使う。
上げれば収納される。
ところが、グリーン車の座席のひじ掛けは、席の個別化を考えてのことだろう、上げることも下げることもできない固定。
グリーン車を使うのは、協会役員や役力士。
上記したように、JR旅客営業規則は1人1席。

さてどうするかは、行司が考えなければならない。

本夕、読了。

団体列車(貸切列車)なら、上の束縛から解放される。
JR旅客営業規則で、特殊団体として配慮されているのは、5団体のみ。
 自衛隊団体
 在日米軍団体
 新規学卒就職団体
 遺族団体
そして、
 相撲協会団体

夏場所初日の今日の木村銀治郎がさばいたのは、中入り後すぐの取り組み、
 荒篤山 対 輝
 翠富士 対 一山本
の二番。
若草色の装束の木村銀治郎が上げた軍配は、いずれも西。
 輝
 一山本

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