今日ではなかった
毎春、北海道西沿岸に大群で押し寄せたニシン。
それを獲り・運ぶため、大勢のヤン衆が集まった。
オトコが集まれば、しかもそのオトコらの財布が膨らんでいるとなるとオンナも集まる。
飲み屋、女郎屋が店を開き、内地からは呉服商が反物を背負って行商に来たという。
いつしか、ニシンは来なくなった。
それから、70年、80年、90年。
近年、またニシンが獲れだした。
噴火湾のサケ。
シケっ早くなる今頃の釣り。
沖で跳ねるサケを追い、ルアーを放って掛けるのは、それほど難しい釣りではなかった。
毎秋、サケは来たし、沖でサケが跳ねた。
何年前からだろう。
沖でサケが跳ねなくなった。
いつか、再び、噴火湾にサケの跳ねる日は来るのだろうか。
その〝いつか〟は、来年かもしれない。
再来年かもしれない。
5年後かもしれない。
10年後かもしれない。
いや、今日かもしれない。
8時40分、出航。
サケの通り道は、知ってるつもり。
沖に出て、水深45メートルラインを南から北へと航海。
サケの跳ねをさがす。
今日の出竿は、こんな風景の見える海域。
今日かもしれないという気分での出航だった。
しかし、今日ではなかった。
サケはいない。
いるのかもしれないが、跳ねない。
サケの跳ねの探索を諦め、サケの跳ねではなく、濃いベイトの反応にジグを放った。
サバは、入れ食い。
マサバ5にゴマサバ2くらいの比率。
コメント
陸っぱりの釣り師もサケには苦戦してます。
少ないんでしょうね~。
まあ、弊艇、毎年半日しかサケ釣りしてませんのでどうでもいい話なんですが(;'∀')。
釣れる気のしない魚です。
投稿: 夫婦釣り | 2021年11月 6日 (土) 07:32
夫婦釣りさん、こんにちは
出勤前に浜からキャスト。
それで、シーズン100本というヒトを何人か知っています。
ここ何年かは、そんな釣りはできなくなりましたね。
水温が高いと、サケは沖にとどまらず、すぐに岸に寄ってしまいます。
船釣り師にはどうすることもできない年が続いています。
地球岬を回ってすぐの湾洞とか、銀屏風前の浅い海域とか、港口沖の4番ブイあたりとか、あそことかそことかで随分跳ねたのですが、今は昔。
我が艇でも、釣れる気のしないサカナになってしまいました(^^;
投稿: KON-chan | 2021年11月 6日 (土) 07:53
お疲れ様です。
サバ大きそうですね。鮭はやっぱり居ないですか。
そう思って積丹にホッケ釣りに行ってました(笑)
ホッケのジギングでポツポツ釣ってたんですが
赤い反応見るとついサビキ投入ですぐに定量になりました(笑)
結構いいサイズでしたよ~
投稿: NAKA | 2021年11月 6日 (土) 17:32
NAKAさん、こんにちは
昨年はゴマサバが混じりませんでしたが、この秋はゴマサバが混じりますね。
長くて丸々という固体と、長いけれど細い個体がいます。
深いところがデカいかというと、40メートルでデカいのが掛かったりします。
サケはいるンだと思います。
が、跳ねません。
あんな日もあったのにねェ。
一昨年も昨年も、多分 今年もこんな日で推移しそうです。
自然相手ですからね。
ヒトの都合とは全然別の世界。
どうしようもありません。
投稿: KON-chan | 2021年11月 6日 (土) 19:15