『飛行機にまつわる11の意外な事実』を読む
取り上げられている飛行機は第二次大戦中のもの。
副題も、『新しい視点で眺めるWWII』。
こんな喫茶店で読み始め。
米国機のP‐51(ムスタング)は、第二次大戦に参戦したレシプロエンジン戦闘機中の最高傑作。
17000機近く作られ、今現在も飛行可能な機体が300以上ある。
技術の完成度の高さは、フォルムに現れる。
本機、近代的で、実にカッコいい。
この飛行機の高性能には、英国人とドイツ人の技術が大きく寄与している。
搭載しているのは英国ロールスロイスが開発し、米国パッカードがライセンス生産したマーリンエンジン。
機体の設計は、ドイツ生まれでオーストリア国籍、1931年に32歳で米国に渡ったエドガー・シュミュード。
オランダ・ブラジルの航空機製造会社でキャリアを磨き、厳しい移民制限政策下にあった時期の米国の市民権をその技術力で獲得したヒト。
このエドガー・シュミュードの学歴は、義務教育修了まで。
航空機設計技術は、正規教育で得たものではないという。
11書かれている〝意外な事実〟の9番目の章名が、『独学だったムスタングの生みの親』。
いわゆるアメリカンドリームの具体例かと思いきや、英国の代表的戦闘機のスピットファイアの設計者のレジナルド・ミッチェルも高等教育を受けていないという似たような経歴を持つ。
本夕、読了。
著者は以前に拙ブログで記事にした 『中立国の戦い』 と同じ。
人口が1千万を超えたのは ほんの数年前という小国スウェーデンの実力が高い。
中立国スウェーデンにも、1930年代の終わり頃にはドイツ軍・ソ連軍の脅威が迫る。
そのスウェーデンで、軍用航空機が開発される。
この国は世界企業のVOLVO、SAABを有し、今では自動車も戦闘機も潜水艦も原子力発電所も自国で開発できる力を持つ。
私は、はしくれもはしくれの、はしくれ釣師。
興味があるのはAbuGarcia。
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