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2021年9月29日 (水)

『関西人の常識 VS 関東人の常識』を読む

配膳。
 左手前に、ゴハン
 右手前に、汁
 左奥に、香の物
 右奥に、主菜

だからといって、関西の飯屋でランチにサバ塩焼き定食を頼んで、
 左手前に、ゴハン
 右手前に、汁
 左奥に、香の物
 右奥に、サバ塩焼き
なんて配置だったら、箸を取らないほうがいい。

関西で修業を積んだ料理人なら、
 左手前に、ゴハン。
 右手前に、サバ塩焼き
 左奥に、汁
 右奥に、香の物
と配膳するはず。

Vs
こんな飯屋で読み始め。

エスカレーター、右を開けて左に立つのは関東、左を開けて右に立つのは関西は よく知られている。

以下、左が関東、右が関西。
 刺し身         お造り
 つまみ         アテ
 きつねそば       たぬきそば
 かけうどん       素うどん
 ビールのおおびん    ビールのだいびん
 着物の帯は反時計回り  着物の帯は時計回り
等々、関東と関西の違いとその理由が説明される。

本夕、読了。

室蘭のモルエ中島のアークスに入っている〝築地銀だこ〟のウリは、〝表面はカリっ、中身はトロっ〟。
〝築地銀だこ 〟の出自は関東。
大阪のたこ焼きは、〝表面はフワフワ、中身はトロトロ〟。

関西でも和歌山は関東に近いらしい。
御三家の紀州徳川家の領地だったことに、その理由があるとのこと。

ところで、上の画像。
食べたのは回鍋肉(ホイコーロー)定食。
この中華飯店は、関東式配膳でも関西式配膳でもなかった。
中華スープの配置は、右奥。
それが、中華式。

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コメント

どこから関東でどこから関西なのか?も気になってきますが、面白いですね。
「お造り」は札幌の居酒屋メニューにふつうにありますし、
「アテ」というのは、酒吞みの言葉だと思っていました。
帯の巻きが違うのは驚きです。着物の合わせ(ふつうは左上、と思っています)も違うんでしょうか。
昨今は人動も物流も情報も、迅速で簡便になりました。いろんなものがmixされて、何がご当地なのか判りづらくなってきましたね。
たこ焼きは、何故か関西で食べたのが最高に美味しかったです。銀だこじゃ、ないんですよねえ。

投稿: めりー | 2021年9月30日 (木) 05:01

めりーさん、こんにちは

本書では、関東・関西を厳密に定義していません。
東京と大阪、首都圏と近畿くらいで分けて、関東・関西と言ってます。

北海道人が、「お造り」とか「アテ」と言うようになったのは最近のことだと思います。
と言っても、私の言う最近とは、30年前、20年前のことですが。
「ヤマベ」を「ヤマメ」、「アブラコ」を「アイナメ」、「トウキビ」を「トウモロコシ」というようになったのとほぼ同時期だというのが私の認識です。

NHKの番組で、吉幾三とNHK札幌の女子アナとの道東の居酒屋でのやりとりがあったのを覚えています。
アナ「アテは何にしましょう」
吉 「アテなんて、イイフリコイタ言い方すンじゃねェの」

着物は東西問わず男女とも向かって右、自分から見て左の襟が上ですね。
これを〝左前〟と言ってはいけない、〝右前〟。

落語家や着物で歌う演歌歌手はどうなのか知りませんが、歌舞伎役者は公演地によって帯の巻き方を変えています。
東京歌舞伎座での公演は、反時計回り(関東巻き)。
大阪松竹座での公演は、時計回り(上方巻き)。

たこ焼きは立ち食いが一番だと思います。

投稿: KON-chan | 2021年9月30日 (木) 10:06

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