『頭のうちどころが悪かった熊の話』を読む
カバーのそでには、
人生について考える7つの動物寓話
とある。
その7つの寓話とは、
・頭のうちどころが悪かった熊の話
・いただきます
・ヘビの恩返し
・ないものねだりのカラス
・池の中の王様
・りっぱな牡鹿
・お客さまはお月さま
こんな喫茶店で、読み始め。
仏典や聖書は言うに及ばず、イソップやグリム童話、サザエさんや機動戦士ガンダムで〝人生について考える〟(ことのできる)ヒトがいる。
ストーリーも使われている言葉も童話の本書だが、書中の物語で〝人生について考える〟ヒトもいるかもしれない。
伴侶に頭をぶたれたことが原因で自分自身が何者なのか分からなくなった熊が、伴侶をさがしに出る。
さがしているのは〝愛〟。
さがしているのは〝自分〟。
と読むヒトがいるかもしれない。
カコの実を食べたことで、過去しか考えられなくなった父ヘビ。
ミライの芽を食べたことで、未来しか考えられなくなった母ヘビ。
カコ・ミライは〝時間〟。
過去・未来は〝人生〟。
と読むヒトがいるかもしれない。
本夕、読了。
行間を読むとか眼光紙背に徹すとか。
そんな風に本を読むヒトがいる。
論語読みの論語知らずならまだいい。
駄本読みの駄本知らずにもならない私。
私。
私は、本書をエンターテインメントとして(^^;
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