『武器で読み解く日本史』を読む
登山者がいう〝武器〟とは、フォーク・スプーン・はしなど食べるための小物のこと。
大谷翔平の〝武器〟は、時速100マイル超えの速球と鋭く落ちるスプリット。
オンナの〝武器〟とは、色気のこと。
〝武器〟と言わずに、〝罠(ワナ)〟と言うヒトもいて、これにハマって身動きがとれなくなるヒトもいると聞く、ハニートラップ。
やくざは、拳銃を〝武器〟と言わずに、〝道具〟、あるいは〝ちゃか〟、またあるいは〝はじき〟と言う。
こんな喫茶店で読み始め。
本書で言う〝武器〟とは、戦いの道具のこと。
モンゴルは、固定電話の何倍も携帯電話が普及した国。
人口当たりの携帯電話普及率は100%を超す。
架電網が整う前に、建設費が安く済む電波網ができあがった結果。
このように、歴史の順序が段階的でない例は多い。
日本には、大陸から銅と鉄がほとんど同時に渡来。
祭祀に使われたとみられる銅矛(ほこ)の出土例はあるが、武器としての剣は鉄製。
だから、日本の青銅器時代はごく短くすぐに鉄器時代。
ところで、三種の神器。
草薙剣(くさなぎのつるぎ)は銅剣か鉄剣か。
本夕、読了。
本書、校正が甘い。
銅は鉄より密度が小さい(軽い)とか、議論がひっくり返ってしまうような基本的な間違いがいくつかある。
参考文献から引いてきて編集しているのだろうが、その参考文献に駄本が多い。
さて、釣師は、釣り具を〝武器〟と言わず、〝タックル〟と言う。
ただし、ヘボ釣り師が言うと全然 似合わない。
私は、釣り具を〝タックル〟と言うレベルに はるかに達していない。
なので、釣り具を〝タックル〟と言わずに〝道具〟と言う。
コメント
確かに、私のように、年に数回しかボートを
出さないものは、タックルとは、とても言えませんね。
最近は、竿とおもり、ライン、リールとは言うけど
子供の頃はラインとは言わずにテングスと言っていたけど
テグスが正解なのかな?これは英語?よくわからん。
竿というと、変に聞こえるのは。。。私だけか?
投稿: ja8oxy | 2021年4月29日 (木) 23:17
ja8oxyyさん、こんにちは
『テグスの文化史』という本を読んだことがあります。
https://kon-chan.cocolog-nifty.com/konchans_logbook/2018/07/post-2f93.html
テグスは日本語ですね。
淡路島が日本の生産拠点だったようです。
〝竿〟は〝オチンチン〟ですかね。
それも、子供のじゃなくて、大人の。
釣竿は、fishing rod
旗竿は、flag pole
スキーのストックもpole
何となく、rod と pole の使い分けが分かります。
pole は硬くて rod は柔軟性がありそう。
ところが意外なことに、〝避雷針〟は、
lightning pole とは言わずに、lightning rod なんですねェ。
投稿: KON-chan | 2021年4月30日 (金) 06:11