« 『武器で読み解く日本史』を読む | トップページ | 今日からゴールデンウイーク »

2021年4月26日 (月)

春を食う

陸上自衛隊のレンジャー養成の最後の訓練課程は、かなり過酷らしい。
背負う装備は40キロ。
更に小銃を抱え、山中を長時間・長距離行動する。
少ない水、少ない食料、少ない睡眠時間の数日間の過程を終えると、15%は体重が落ちているそうだ。
陸自隊員数は14万。
内、レンジャー有資格者は1万人。
すでに除隊した者もいるから、レンジャー養成課程を経験した者は3万人や4万人はいるだろう。
その中でただ一人、体重を増やしてレンジャー養成課程を終えた隊員がいるという。
他の隊員が渇き・空腹でバテているのに、その隊員のみが山中を歩きながら、水分・エネルギーを十分に摂ることができた。
それができたのは、豊富な山野草の知識を持っていたから。

登山口を出た頃には、フキやウドをザックいっぱいに、あるいは両手にタケノコの入ったレジ袋をぶら下げてというヒトをたまに見る。
こういうヒトは、山頂を踏んだ達成感と採集の満足感の二つの充足感を得て山行を終えるのだろう。
私のように、ただただ、登り、下る山行者は、そこここに生えている山菜を見れども見えず(^^;
山頂は踏んでも、私は、ウド1本、タケノコ1本手にできない。

Photo_20210426194101
〝アズキナ〟

体重を増やしてレンジャー養成課程を終えた唯一の隊員も口にした山菜かもしれない。

shinyaさんから、いただいた。

春の味。
ごちそうさまでした。

« 『武器で読み解く日本史』を読む | トップページ | 今日からゴールデンウイーク »

コメント

山回りの散歩の途中、喉が渇いて
虎杖をポッキンしてチュウチュウしました(笑)。
少し酸っぱくて力が湧きます。

投稿: きーさん | 2021年4月27日 (火) 20:21

きーさん、こんにちは

あゝ、これは私も知っています。
キンピラなどにもできるようですが、北海道では釣りエサを採るための茎という扱い。
食べたり吸ったりするヒトはあまりいませんね。
 タケノコをどっさりレジ袋に入れた
 ワラビをどっさりレジ袋に入れた
 フキをどっさりザックに入れた
 ウドをどっさりザックに入れた
ヒトを見た胆振管内の山を私は歩いていますが、私自身は採ったことがありません。
室蘭岳でも、秋には背負った竹かごをキノコで一杯にしたヒトに会ったことがあります。
山菜採りは釣りに通じるものがあるようですね。

投稿: KON-chan | 2021年4月27日 (火) 22:49

知識と経験は、どんな世界でも身を助けますね。
私のように物を知らないと、野草はただの野草。
アズキナの名も、初めて聞きました。
山菜はサカナと同様に、採ったあとの食べるまでの手間がなかなか大変でしょうねえ。
春の味、いいですね。

投稿: めりー | 2021年4月28日 (水) 08:39

めりーさん、こんにちは

おっしゃる通り、知識と経験は身を助けます。
しかし、私も、めりーさんと同類、何にも知りません。

多分、山では山菜が私の弱り目に映っているのでしょうけれど、分かりません。
栽培種なら、地上の葉を見て、ダイコンもニンジンもゴボウもジャガイモもレンコンもラッカセイも分かるンですが、山菜は分かりませんね。
山へはほとんどソロで入るので、教えてもらう機会がないということもあるのだと思います。

アズキナを知っているヒトは少ないですね。
山菜らしからぬ、きわめて上品な味の山野草です。

投稿: KON-chan | 2021年4月28日 (水) 16:27

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 『武器で読み解く日本史』を読む | トップページ | 今日からゴールデンウイーク »