『朝鮮史』を読む
日本への外敵の侵攻は、
鎌倉時代の、
・文永の役
・弘安の役
の2回の元寇と
・太平洋戦争後半期の連合国軍反攻
ぐらいかと思えば、さにあらず。
平安時代に幾十回かあった、
・新羅の入寇 (しらぎのにゅうこう)
・刀伊の入寇 (といのにゅうこう)
と称する朝鮮及び満州民族の壱岐・対馬や九州沿岸への海賊行為
室町時代に、これも幾回かあった、
・応永の外寇
を代表とする李氏朝鮮の対馬侵攻
江戸時代末期には
・ロシアの樺太・択捉侵攻
・薩英戦争 薩摩藩‐英国
・下関戦争 長州藩‐英米仏蘭
ざっと、100回くらい。
こんな飯屋で読み始め。
朝鮮2000年の歴史には、秀吉による、
・文禄の役
・慶長の役
や、
・倭寇の海賊行為
明治の、
・韓国併合
という日本によるもののほかに、それよりはるかに多い、大陸からの侵攻が100回、500回、1000回とある。
過去2000年間、朝鮮を外敵が襲った件数は3000回にも上る。
著者は、パリ大学教授の朝鮮古代史・文化史を専門とする韓国人。
海に囲まれた日本が外敵脅威に強かったのは当然。
が、ユーラシア大陸で漢・隋・唐・宋・元・明・清と変わっていく支配国と直接の地続きの小さな朝鮮半島が、朝鮮半島として今も地図に残る。
肝心かなめの その説明が、〝民族を挙げての闘争〟の一文だけ。
本夕、読了。
大陸(中国)の王朝に朝貢した(させられた)国は多い。
日本・琉球・シャム・ビルマ・朝鮮・ベトナム等々。
それらの中で、紫禁城(王宮)にまで使者が招かれたのは朝鮮とベトナムだけ。
日本からの使者は、紫禁城内に立ち入ることが許されていない。
現在の朝鮮(韓国)の立ち位置が見えてくる。
あちらにソッポを向けば、あちらに叩かれる。
こちらにソッポを向けば、こちらに叩かれる。
あちらも立てねばならず、こちらも立てねばならない。
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