『黄色いテント』を読む
夜行列車の、
A寝台は、0.85メートル×2メートル
B寝台は、0.70メートル×2メートル
山で見るテント(フライシート)の色は、黄やオレンジが多い。
ソロ登山者が背負っていくテントで一番多いのは、
モンベルのステラリッジ。
次が、アライのエアライズ。
私の山での定宿は後者。
フライシートはオレンジ色で、設営に要する時間は2分ほど。
この2つのテントは、ほとんど同じ寸法。
床寸法は、夜行列車の寝台より広く 1メートル×2メートル。
シングルサイズのベッドの、1メートル×2メートルと同じ。
2人が食事をとり眠ることができる。
ただし、テントの断面は▲の形をしているから、窮屈ではある。
だから、〝恋人同士ならば〟という条件が必要。
こんな喫茶店で読み始め。
本著者は、山岳写真家の田淵行男。(注)
『序に代えて』と題し、自分のテントの色を彼は以下のように記している。
〝黄色というより橙色に近い色調で、ミカン色と言ったほうが実感に近い。
さらにニッコウキスゲ色と言い直したほうが一段と通りが良いかも知れ
ない。〟
ニッコウキスゲとはエゾカンゾウのこと。
6月、イタンキの丘にも咲く。
本著者のテントは特注であつらえたもの。
それを〝黄色いテント〟と本著者は称する。
手札判やキャビネ判のガラス乾板を10ダース。
わずか120回しかシャッターを切れない量だが、それだけでも4キロ。
総重量が40キロを超えるザックを背負って山に入る。
本夕、読了。
高山チョウを追い、大雪山系の黒岳、白雲岳などへも。
大雪山系を歩いた話に出てくるのは、いずれも私も頂上を踏んだ山。
山の景色も高山植物も高山チョウも私が見たものと同じ。
高山チョウは地味な色合い。
その大雪山系で見た高山チョウの舞いが、目に浮かぶ。
(注)
たぶち ゆきお
1905(明治38)年-1989(平成元)年
師範学校・女学校・中学(いずれも旧制)の理科教師を勤めたのち、山岳カメラマン。
コメント
この、ニッコウキスゲ色は好きな色あいです。
丘で風に吹かれるのが似合うお花ですね。
むかし単車で旅をしましたが、テントってほんとに狭いです。
でもそれが当たり前だと、私も思っています。
オートキャンプなどとは、種類が違いますね。
撮影機材が4kgで、総重量がその10倍になるんですか。
うわー、私の体重のウン%です。
私が最小限の機材を持とうと思うと、入れ物をカウントせずに5kg。
少々、山での撮影に興味はありますが、自分の脚力・体力を考えると、現実的ではありませんね。。
投稿: めりー | 2021年2月16日 (火) 04:29
めりーさん、こんにちは
めりーさん、ライダーでもありましたね。
メットからポニーテールの髪をなびかせて走るんでしょ。
カッコいいなァ。
雨風を防ぐことだけが目的の狭いテントですが、中に入るとホッとしますね。
子供が押し入れや机の下に入るのと同じ気分です。
ニッコウキスゲ、北海道ではエゾカンゾウと呼ぶことが多いです。
群生します。
ニセコの前目国内岳(981メートル)から目国内岳(1220メートル)へは尾根歩き。
ここを、まるで道案内をするようにポツラポツラとあの目立つ色でニッコウキスゲが咲く季節に歩いたことがあります。
忘れられない風景です。
山歩きなら、体重の30%くらいが背負う限度でしょう。
それ以上は、相当鍛えたヒトでないと。
背中や肩の当たる部分が、私の汗の塩で白くなったザックでよろしければお貸しできます。
試しに機材を入れて背負ってみますか?
投稿: KON-chan | 2021年2月16日 (火) 08:19
こんにちわ。
登山なんぞ、私なんかは身体を壊してしまいそうです。
高校生の頃、友人と行ったキャンプのテントが黄色の三角テント。
頭を擦りまくりでした。
ひろしチャンネル(Youtube)を見ると、パット拡がる、様々なテントがあるようです。
時代でしょう。
ヒマヤラ登山ともなると、ん千万単位の費用が必要。
私からは別世界の話です。
投稿: きーさん | 2021年2月18日 (木) 16:32
きーさん、こんにちは
黄色い三角テント、ありましたね。
特に降雨時にはテント設営に時間を掛けられませんから、パッと拡がるテント、うらやましいです。
道警の山岳救助隊がデカいテントを設営するのを白雲岳の野営指定地で見たことがありますが、彼らの設営は早いです。
ヒマラヤの4500mくらいまでを歩くトレッキングツアーには、日本からも随分参加しているようです。
それから先は、確かに別世界ですね。
投稿: KON-chan | 2021年2月18日 (木) 20:57
お久しぶりです。先日、かんじきを履いて
北湯沢の元スキー場を登ってきました。
私のかんじきは、アルミの中古品で、靴の取り付け
紐がなかった物を自分で改造した物です。
近所の二人はスノーシューでした。
頂上には朽ち果てた、リフト小屋や回転プーリーが
崩れ落ちそうになってました。
登りに1時間ほど、上でお湯を渡して
コーヒーやら、お菓子を食べて、下山
写真を撮りながら、30分ほどで戻りました。
意外と、楽しい物ですね。
今度は、オロフレの元駐車場まで行こうかと
話をしてます。
スノーシューはバック出来ないので、多少不便だと
言ってました。私のは問題なしです。
和風の方が使いやすいのかも。
柔らかい雪だと、スノーシューの方が良いかも。
投稿: ja8oxy | 2021年3月13日 (土) 04:03
ja8oxyさん、こんにちは
ご無沙汰してました。
北湯沢スキー場で滑ったことがあります。
〝壁〟と呼んでいる斜面がありましたが、地元の子らはうまいですねェ。
昨冬にスノーシューの左側を流してしまい、この冬は駐車場‐ヒュッテ往復くらいしか雪山に入っていません。
スノーシューはかかとがロックしませんから平地ではバック、急斜面では下りが難しいです。
急斜面の下りでは後ろ向き。
この時、下っていますが、スノーシューと足の関係は登りとなります。
冬山でのコーヒーは最高ですね。
投稿: KON-chan | 2021年3月13日 (土) 06:21