『アリ語で寝言を言いました』を読む
国立公園の自然保護官(レンジャー)になろうと考えていたらしい。
しかし、自然保護官は30歳くらいになると本省(環境省)に呼び戻されてデスクワーカーになるのだということを知る。
死ぬまでフィールドに出ていたい。
となると、研究室の先生方の生き方が理想。
著者が研究の道に進んだ理由が以上。
ある種のアリの女王は、巣を作る前の羽根を持っている若い頃に結婚飛行に出てオスと交尾。
5000万以上の精子を体内に貯蔵、それを使って20年間にわたって産卵する。
産卵個数、3000万。
この 精子を常温で20年間も保存できる仕組みが解明されたら、冷蔵庫の使われ方が変わるかもしれない。
こんな飯屋で読み始め。
昆虫は頭部・胸部・腹部の3つの節で構成され、胸部には3対の脚と羽根。
アリは羽根を捨てたハチ。
このあたりまでは、多くのヒトが知っている。
昆虫とは、頭・胸・腹部の3節・・・
ところが、アリは胸と腹の間に、更に1節、あるいは2節持つ。
胸と腹の間にあるのは、腹柄節(ふくへいせつ)。
アリの体はだから4節。
または、5節。
腹柄節を持つ昆虫は、アリのみ。
本夕、読了。
腹柄節で、アリは音を出す(話す)。
それを自宅で解析中に寝落ち。
娘に起こされた時に、寝ぼけて「キュキュキャキャ」
本書名の『アリ語で寝言を言いました』の由縁がそれ。
ブラジルの国家予算の10%は、ハキリアリの駆除に使われている。
アリ語が解析できれば、ハキリアリを農園から遠ざけることができる。
かも知れないらしい。
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