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2020年12月19日 (土)

『プロ野球 奇人変人列伝』を読む

著者は、今年の2月に逝去した野村克也。
本書の奥付によれば、発行は'17年7月だから、書店の書架で3年ほどもたなざらしになっていた本。

題名は『プロ野球 奇人変人列伝』だが、プロ野球界の頂点をきわめた選手・監督らの並外れたユニークさ・個性を並べたもの。
帯にある〝球史に輝く 強烈キャラクター52人〟が本書の内容をよく表している。

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こんな飯屋で読み始め。

どんな世界でも抜きんでているヒトは、どこか違う。

プロ野球は、動体視力と筋肉と運動神経に秀でたヒトが抜きんでる世界。
頭はいらない。
いや、・・・

ドン・ブレイザー。
'67年・'68年・'69年の南海の二塁手。

このヒトのことを、本書は〝私の野球観を変えた野球学の「伝道師」〟と題し、奇人変人の一人として紹介している。
このヒトが野村に言ったのが、
「投球と投球の間の時間、この時間に考えて、備えなければならない」
球をよく見ろ、食らいつけ、根性だァ、の日本野球に、頭を使うことの重要性を持ち込んだのがこのヒト。
野村のID野球のスタートはこのヒトの言葉から。

ドン・ブレイザーは、
'70年から'77年まで、南海の選手兼任監督の野村のもとでヘッドコーチ(事実上の監督)を、その後、
'77年 広島のヘッドコーチ
'79年、'80年 阪神の監督
'81年、'82年 南海の監督
を務めている。

本夕、読了。

野村は、長嶋茂雄をこう書いている。
〝プロ野球界の真の天才と言えるだろう〟
そして、この天才、努力をすることにおいても天才だったと。

上で、
どんな世界でも抜きんでているヒトは、どこか違う。
と、書いた。
サカナをよく掛けるヒトも、どこか違うのか。

サカナ釣りは、どうも、奇人変人天才とかをいう世界ではなさそうだ。
普通のヒトが、ヒトと同じことをやって、なぜかヒトより多く掛ける。
ヒトと同じことやっている私には、掛からない。

私はヒトと同じことをやっているが、ヒトは私と同じことをやってはいないようだ(^^;

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