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2020年9月 8日 (火)

羊蹄山を歩く

以下は、昨日のこと。

体が汗をかきたがっている。
で、羊蹄山(1898メートル)へ。

利尻山(1721メートル)と羊蹄山。
稼がなければならない標高差はいずれもほぼ同じ。
1500メートル超。
1500メートルの高度差を日帰りで登って下りてくることを前提とする山は、北海道にはこの2山しかない。
羊蹄山を日帰りできたら、北海道の山ならどこでも歩けると思っていい。

2020090701
京極ルート。
この農道の突き当たりから登りに取り掛かる。

羊蹄山の中腹から上は雲。
日は背中から射す。

2020090702
1000メートルちょっとまで高度をあげたところで、雲の上に出た。

きつい日射。
加えて、風が穏やか。
汗が乾かず、暑い。

2020090703
昇り詰めて京極ピーク。(注)
1893メートルにて。

2020090705
山頂。
1898メートルにて。

2020090706
山頂から真南にレンズを向けると洞爺湖。
その向こうは噴火湾。
右のほうにわずかに水平線が見える。
雲が湧いてきた。

2020090707
山は、ヤマハハコの白、キキョウ・リンドウの紫。
画像は、オノエリンドウ。

山歩き時間、9時間40分。
23676歩。

全給水量は、
 ・1700CC

暑い日だった。
持って上がった水は2200CC。
熱中症予防のため、20分毎に、水を口に含んだ。

山頂直下にて、
 ・森永製菓 inゼリー 2パック

Gpslog_20200908105701

(注)
ちょっと古い地図だと、羊蹄山の標高は189メートル。
京極ピークに一等三角点があり、そこが1892.7メートルなのが根拠。
深田久弥の『日本百名山』の記述も、189米となっている。

現在の地図では、ここから火口縁をわずかに時計回りした189メートル地点を羊蹄山々頂としている。

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コメント

お疲れさまでした。
9時間はるかに超。日帰りだったでしょうか。
日もだいぶ短くなってきたのに。
すげーー。
足の下の雲と、頭上の雲の、性質の違う様子がリアルです。
羊蹄山は、溶岩ですか?
なかなか、山頂標識がカッコええですね。

洞爺湖がドーナツみたいで、めんこいです(笑)

投稿: めりー | 2020年9月 8日 (火) 19:26

めりーさん、こんにちは

この山には小屋番の常駐する避難小屋があって泊まれるのですが、今シーズンは感染症対策のため、目的が〝避難〟でないと泊まれません。
よって、避難小屋を利用する時は〝遭難〟。
関係当局に連絡されるのだとか。
また、元々、この山での野営は認められていません。
山で眠りたかったのですが、今回は日帰り。
直近最後の羊蹄登山は'18年8月。
2年振りにこの山に入りました。
2年前の山頂標識は、白ペンキ塗りで、もっと背の高いものでしたが、シックな色合いのものに変わりましたね。

速いヒトは速い。
走って登って走って下るヒトがいます。
トレイルランニング(トレラン)。
今回の私のルートなら、4時間掛からないヒトが道内に1000人くらいはいるように思います。

ところで、この山は流れる溶岩で形成されたのではないように思います。
噴出物の堆積で出来上がったのでは。
上のほう1/3は噴石・火山礫・火山砂。
下のほう2/3は風化の進行と植物による土壌化が進み、黒土・粘土。
下りでは滑って歩きにくいです。

火口の直径が600m、富士山と同じ。
傾斜角も富士山と同じ。
富士山の上半分が羊蹄山だと言えます。

この山にはクマがいません。
7月の終わりには雪渓が消えて、水がなくなるからです。
また、これだけの高度があるのにチングルマを見ることができません。
胆振の山の、ホロホロ山(1322m)と徳舜瞥山(1309m)の縦走路では見ることができるのに。

しんどい山ですが、いい山です。
もっとも、つまらない山ってありませんけれど(^^)

投稿: KON-chan | 2020年9月 8日 (火) 20:51

おはよーございます。
山頂の岩の感じが、溶岩が固まったのかと思いました。
(その昔に訪問した桜島が、こんな岩肌だった覚えがあり)
山を歩くと、その山が生きていたor今も生きている鼓動を感じるのでしょうね。

私は室蘭の岩礁帯を沖から見て、いつも思うのが、地層になってるけどいったいどれくらい昔に体積して、どれくらいかけて隆起したのかなーって。
あの崖から、アンモナイトくらいは出てきそうですよね。
あの岩礁帯の地層も、どれくらいかもっと遠い将来には、もっとぐねぐねになって隆起するんでしょうか。

あんまり標高が高いとクマさんも暮らしていけないんですね。
山に寝るには、そのほうが安心でしょう。
どうも最近は人の近くに出てくるクマさんが多くて気になります。。

投稿: めりー | 2020年9月 9日 (水) 05:20

ウン、そうですね。
山頂の岩は、溶岩の固まったものでしょう。

火口は直径600m、深さ200mのおわん型のカルデラ。
ここに火口縁から転がり落ちた岩が、底にも壁面にも何千個も見えます。
カルデラには水が溜まりません。
雪解け水や雨水はこの山の中を浸透して里に下ってゆくのでしょう。
京極の湧き水は、そんな水ですね。

室蘭の断崖の地層には、人の寿命のはかなさを感じずにはいられません。
その人間が、地質学的時間感覚で思いを馳せるのですから、人って、大したモンです。

クマが人里に下りてきていますね。
本来、クマが自由に行動していた所に人が入っていくのですから、気を付けなくてはなりません。
って、私はクマ鈴だけ。
めりーさんの〝クマさんリスク〟で点数を付けるとかなりの高点域も通過するし、実際、木の幹の爪とぎの跡やフンも見ています。

でも、ダメですね。
前に進んでしまいます(^^;

沖でお会いしたいなァ。
お会いしましょう。

投稿: KON-chan | 2020年9月 9日 (水) 09:13

久々の羊蹄ですかな?雲がある物の、よく見えて
良いですね。私が昔登った時は真っ白で
何も見れませんでした。
今じゃ、絶対に登れないな。
雨ばかりで、阿寒へのキャンプも
延期にしました。

投稿: ja8oxy | 2020年9月13日 (日) 08:13

ja8oxyさん、こんにちは

2年振りに登ってきました。
どんどん山が逃げていきますね。
テン泊装備を背負って登ったトムラウシも時間が掛かりましが、トムラウシより背負う重量が10kg少ない日帰り装備の今回の羊蹄登山も時間が掛かりました。
私の脚では、日の長い頃でないと、こういう山には入れなくなりました。

標高のある独立峰ですから、どうしても雲がまとわりつきます。
今回は、幸い雲が取れてくれました。

私も紅葉の大雪山の裾合平をグルっとひと回りしたいと準備していましたが、この天気ですからねェ。

昨年の9月14日、白雲岳のテン場には雪が1m積もったそうです。
そうなる前に、もう一回、山で寝たいのですが・・・

投稿: KON-chan | 2020年9月13日 (日) 09:53

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