『北海道室蘭市本町一丁目四十六番地』を読む
父、弘史。息子、顕。
二人とも、室蘭という街に生まれました。
本籍、北海道室蘭市本町一丁目四十六番地。
ちなみにこの住所、今はもうありません。
で、始まるエッセーが20編。
息子の〝顕〟とは、本書著者。
安田顕(やすだ けん)のこと。
こんな喫茶店で読み始め。
実家が絵鞆町。
絵鞆小、港南中。
大学は札幌。
現在の活動拠点は東京。
妻娘を札幌に置いての活動で、東京・札幌間を行ったり来たり。
書かれていることの大半は、父親のこと。
それと、
自身の子供の頃のこと。
母親のこと。
娘のこと。
妻のこと。
祖母のこと。
祖父のこと。
俳優という本業を持つ者が、余技として書く自分のことや身内のこと。
だから、どこにでも誰にでもある話しか出てこない。
どこにでも誰にでもある話。
それが、どこにでもある言葉で、誰でもが使う表現でつづられる。
本夕、読了。
わずかに小学校のことに触れているが、それ以外の学校のことはほとんど書かれていない。
教師のこともクラブ活動のことも書かれていない。
今の職業の俳優業のことも書かれていない。
上で、
どこにでも誰にでもある話。
それが、どこにでもある言葉で、誰でもが使う表現でつづられる。
と書いた。
どこにでもある言葉で、誰でもが使う表現でつづられているが、決して、どこにも誰にもない話が、5歳の娘が顕に宛てた手紙。
いつもやさしくしてくれて ありがとう
こんどふたりで さかなつりしたいです
コメント
こんにちは。
我が町に本格的な書店が無くなり、
新刊購入も、何々のついでに購入って感じになりました。
徹子の部屋に出演したときの顕さんは、
少し北海道弁があり、親しみが感じられます。
投稿: きーさん | 2020年3月 4日 (水) 14:36
きーさん、こんにちは
私は、本書を読むまで、安田顕というヒトを知りませんでした。
題名だけを見て購入した本です。
本書中にも、ガッサイとかダベサとか北海道弁が多数出てきます。
本屋は更に減っていくでしょうね。
以前は、東京出張で都内の電車に乗ると本を読んでいるヒトが多かったものですが、今はほぼゼロ。
皆、スマホ。
Amazonがあるし、そもそも本を読むヒトがいません。
投稿: KON-chan | 2020年3月 4日 (水) 19:46