『天皇家の財布』を読む
他人の財布の中を覗くなんていうのは、悪趣味。
悪趣味だが、覗いてみたい・・・
会社員、公務員、ンな者たちの財布の中は、まァ、しれている。
そんな者たちの財布ではなく、皇室の財布。
天皇の財布の中は・・・
著者は、宮内庁を担当していた新聞記者。
こんな飯屋で読み始め。
日本国憲法第八条は、
皇室に財産を譲り渡し、又は皇室が、財産を譲り
受け、若しくは賜与することは、国会の議決に基
かなければならない。
同第八十八条は、
すべて皇室財産は、国に属する。 すべて皇室の
費用は、予算に計上して国会の議決を経なければ
ならない。
この規定の下に、皇室経済法がある。
著者のデータの収集先は、国会議事録と「情報公開法」によって請求した開示情報。
初版から15年ほど経っている本なのでデータは古いが、昭和天皇の遺産規模、その資産を得た経緯、また遺産相続の仕方など、興味深い分析がある。
昭和天皇の遺産は18億6911万円。
それを、香淳皇后と平成の天皇が半分ずつ相続。
それに対し、平成の天皇に、相続税として4億2800万円が課税されている。
ところで、憲法第八十八条は、
すべて皇室財産は、国に属する。
だったはず。
なのに、なぜ昭和天皇が財産を持っていたのか、また、なぜ平成の天皇が課税されたのか。
その理由が、本書に記述されている。
本夕、読了。
天皇・皇后、及び皇太子・皇太子妃の電話代。
それと、秋篠宮などの宮家夫妻の電話代。
扱いに大きな差がある。
宮内庁病院。
病床数27と、規模は小さいが総合病院。
この病院に対して、会計検査院が、「MRIの稼働率が低い」と指摘している。
医師11名、看護師16名など、病院職員42名。
MRIの稼働率が低いはず。
外来数、日平均30人弱。
入院数、年224人。
年間支出4億5千万円。
年間収入5600万円。
財布の中は、火の車(^^;
コメント
国有財産に相続税!?
驚きです。
納税しているんですか?
投稿: 夫婦釣り | 2020年2月28日 (金) 05:58
夫婦釣りさん、こんにちは
好釣、爆釣、劇釣、猛釣、何よりです。
皇室費用は二つあって、宮廷費と内廷費。
宮廷費は公的費用で公金。
内廷費は私的費用で、例えば神事を行う神官や巫女の人件費など。
昭和天皇だと、魚類研究費なども。
この予算には10%の予備費が計上されて国会を通過しています。
これが浮いてくるわけです。
また、魚類研究成果を本にした出版もありましたから、そこからの印税も入りました。
名義人がどうなっているのかは分かりませんが、りそなと三菱UFJに口座を持っています。
で、投資顧問がついていて信託運用されています。
投資顧問はメガバンクの会長クラス。
これらは宮内庁の事務管轄外。
まァ、実際には宮内庁の事務方が動いてくれてるのでしょうけれど。
いずれにしても、法律の下で動いているカネなので、1円の単位まできっちり明細が見えます。
利子には課税もされています。
投稿: KON-chan | 2020年2月28日 (金) 08:05