『47都道府県 女ひとりで行ってみよう』を読む
著者はマンガ家。
すでに50歳代に入った著者が、まだ30歳代半ばだった頃、月いち1県のペースでひとりで旅行する。
本書におさめられているのは、東京在住の独身女性がつづった一人旅の話が47編。
こんな喫茶店で読み始め。
宿の手配を終えてから東京を出ることもあるし、旅先で手配することもある。
女の一人泊を嫌がる宿もあるから、駅前のビジネスホテルへの投宿が多いが、時にはドカンと張り込むこともある。
ガイドブックを読み、あるいはガイドブックを持参しての旅だが、熱心に読み込んでいる様子はない。
だから、それほど名所・旧跡や名物・名産に固執しない。
というか、地理にも歴史にも著者はうとい。
仙台が宮城県にあることも、高松が香川県にあることも一人旅を始めてから知るようなヒト。
30半ばのオンナ。
ヨダレを垂らさないオトコはいないだろう(^^;
長野県(現、岐阜県)馬籠(まごめ)に行く。
そこが、美大生の時にスケッチ旅行で訪れた町だったことを、そして泊まった宿も同じだったことをあとで知ったりする。
旅先の夜更けのコンビニで、長い時間 立ち読みをする。
何だか引っ掛かりやすそうなオンナ。
その通り。
近県だと日帰り、長くて2泊3日。
そんな短い旅でも、やはりナンパされる。
本夕、読了。
本著者は書く。
旅をしたヒトは、それを語りたがる、と。
著者自身も、語りたかったと。
しかし、語らない。
月いち1県のペースのひとり旅。
著者は、何も語っていない。
決して、引っ掛からない。
47都道府県 女ひとりの旅の始まりは、青森県。
47都道府県 女ひとりの旅の終わりは、東京都。
本書は、
わたしは、何かを得ただろうか?
それはまた、あとで考えよう。
で、終わる。
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