『Fishing Café』を読む
『釣りの文章は、釣れないときほど、照り、艶、張りが出るものなんや』
開高健の言葉。
Fishing Café WINTER 2020 VOL.64 は、開高健特集。
こんな喫茶店で読み始め。
西に開いた横に広い窓に向かい合ったカウンター席。
窓からは、北西の季節風で白い飛沫を上げる噴火湾。
すっかり傾いた太陽の光が、この席まで届く。
シケの日に読むにふさわしい本だ。
開高健。
大酒飲みで、食い意地が汚く、不器用そうで・・・
ヒトは見た目が9割。
ロクなものを書いていないだろうと。
だから、彼の著作に手を出したのは、ほんの数年前。
いやいや、曇った目でヒトを見てはいけない。
『フィッシュ・オン』・『私の釣魚大全』・『サイゴンの十字架』・『ベトナム戦記』・『オーパシリーズ』を読み、その後、『小説家のメニュー』を拙ブログの記事にした。
また、彼の釣行に同行したカメラマンの書いた『開高健 夢駆ける草原』も拙ブログの記事にした。
『Fishing Café』では、開高健と関わったヒト達が、開高健について語る。
語られるに十分な人間だ。
本夕、読了。
『釣り師の話の時制には 過去と未来があって現在がない』
これも、開高健の言葉。
私の周りの釣り師らは、〝現在しか持たない〟。
語る過去は照れくさく、語る未来は恥ずかしい(^^;
本書、終日(ひねもす)船長さんが定期購読されているものをお借りした。
どうもありがとうございました。
コメント
こんばんわ。
『Fishing Café』は楽しいですね。
ピンからキリまでの釣り話の本です。
小生も定期的に送られて来ますので
楽しみにしております。
投稿: きーさん | 2019年12月31日 (火) 22:30
きーさん、こんにちは
『アナゴも大洋の旅びと』という記事が興味深かったです。
産卵は南シナ海だろうと何かで読んだ記憶があるのですが、まだ分かっていないんですね。
マリーナのすぐ前の海域で釣れますが、あの狭いところから産卵海域に出ていくことも、産卵海域からあの狭いところにやってくることも不思議です。
外防波堤ができてからもですからね。
言葉を使えるヒト同士でさえ分からないのですから、アナゴのこととなると、さてェ。
編集者のセンスを感じさせる雑誌です。
投稿: KON-chan | 2019年12月31日 (火) 23:17