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2019年12月18日 (水)

『海軍ダメージ・コントロールの戦い』を読む

ダメージ・コントロール(ダメ・コン)。

「アッチッチィ!」
てなときは、直ちに水で冷やす。
これが、ダメ・コン。

〝紫外線で傷んだ髪のダメ・コンに〟なんてコマーシャルメッセージが付けられて、ヘアケア剤が売られていたりする。

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こんな喫茶店で読み始め。

本書は、軍艦におけるダメ・コン。

帝国海軍が、艦艇のダメ・コンを考えるときに参考にしたのは、米国海軍艦艇。
〝さすが〟と言うべきか〝やはり〟と言うべきか。
〝さすが〟とも〝やはり〟とも言うべきだろう。
帝国海軍が、船体に破孔が生じたり火災が起きたりした際の指揮者、対応要員、対応機材・機器について議論をしている頃、すでに米国海軍の艦艇では、ダメ・コンシステムを構築していた。

被害の程度は同じでも、米国海軍の艦は帝国海軍の艦より長いこと浮かんでいる。
また、救助される乗組員数は倍半分で米国艦が多い。

本夕、読了。

軍(自衛)隊というのは、それだけで完結できる(できなければならない)組織。
住食は当然のこと、警察(警務隊)も消防も、医科大学まで組織内に持つ。

1980年に就役、2015年に退役したヘリコプター搭載護衛艦 しらね は、2007年、横須賀基地の岸壁に接岸中に火災を起こしている
この火災の時、しらねはダメ・コンに失敗。
自艦、自衛隊だけでは消火に至らず、横須賀市消防局からのアドバイスと消防力を借りている。
結局、一式200億円のCIC (Combat Information Center:戦闘情報センター)を全焼失させている。

攻勢時もあれば守勢時もある。 
攻勢時はイケイケ。
守勢に立った時が難しい。

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