『痴漢外来』を読む
アルコール依存症や薬物依存症は、その発症を生理学的に説明できそうだ。
ギャンブル依存症やゲーム依存症となると、さてどうか。
将来、心理を脳の生理学で説明できる日がくるのかもしれない。
しかし、今のところ、ギャンブル依存症やゲーム依存症の発症の仕組みを〝感情〟・〝性格〟・〝個性〟・〝心理〟といった定性的な単語なしで説明するのは困難。
アルコール依存症でもギャンブル依存症でも、依存対象を遮断することは可能。
それが他者による強制的な遮断であっても、死に至ることはない。
ただし、環境が戻れば再発症する確率は極めて高い。
以上は、私の素人考え。
こんな飯屋で読み始め。
著者は、臨床心理学・犯罪心理学者。
専門は依存症。
アルコール依存症や薬物依存症の治療に携わり、ここ10年携わっているのは性犯罪や性的問題行動をやめられないヒトを治療する「痴漢外来」。
性犯罪や性的問題行動とは、痴漢、過度な性風俗店通い、度重なる浮気など。
これらをやめたくともやめられないのは、〝性的依存症〟という病気だからだと著者は書く。
本夕、読了。
依存症を抜けられないのは「意志が弱いからだ」。
そういう非難に対し、意志では依存症を克服できないと、著者。
圧倒的な衝動に突き動かされて、理性や意志の力がなぎ倒されてしまうのが依存症だとも。
性犯罪者は、後悔や反省もでき、抑制しようとする意思も持てる。
しかし、スイッチが入ってしまう。
そして、こう表現する。
「脳が涎(よだれ)を流す」
趣味は多かれ少なかれ、キチ・バカの世界。
私の周りには、釣りキチとか釣りバカと呼ばれるヒトが多い。
本書の診断基準に従えば、私も含め、釣り依存症(^^;
そもそも、ギャンブル依存症やゲーム依存症は病気なのか。
釣り依存症は間違いなく病気だ。
ナギ予報の前日になると、「脳が涎(よだれ)を流す」(^^;
コメント
趣味も度を過ぎれば、依存症と変わりないのではないかと思いますね。
お酒だって、適度であればよい趣味であるでしょう。
その境界はどの辺りなのか。
それを決めるのは誰なのか。
釣り依存症の皆さまには自己診断はできなさそうだなーって、楽しく拝見しています。
私?
私は釣りキチではありませんよ。ご存知のとおり。
投稿: めりー | 2019年11月22日 (金) 14:10
あら~、仕事依存症ではなかったですか?😊
投稿: 夫婦釣り | 2019年11月22日 (金) 20:10
めりーさん、こんにちは
そう、境界ってのが非定量的、非科学的。
ヒロポン(メタンフェタミン)は合法覚せい剤でしたが、今は医療目的にのみ。
オランダではドラッグで自分を傷つけるのは個人の問題だから、ドラッグ使用を犯罪としない。
結局、違法・合法とは、ヒトや社会や家庭に、死傷害・破壊を与える、そこまでではなくても不安・不穏をもたらすかどうか。
親離れできない・子離れできないなんてのも依存症かもしれないし、財布の札は裏表がそろって、肖像は頭を上にして入ってないと気持ちが悪いなんてのも依存症でしょう。
サカナ釣りなんて、弱い者いじめそのものですが、そのように自己診断するヒトはいませんね。
めりーさんは釣りキチではありません。
ですが、釣りバカではあります(^^)
投稿: KON-chan | 2019年11月22日 (金) 21:06
夫婦釣りさん、こんにちは
私、そうなんです。
仕事依存症なんです。
でも、意志の力で依存症を克服してみせます。
明日はナギ。
脳が涎を流して仕事を欲しているのですが、沖に出て竿を出します(^^;
投稿: KON-chan | 2019年11月22日 (金) 21:06