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2019年11月25日 (月)

『天丼 かつ丼 牛丼 うな丼 親子丼』を読む

副題が『日本五大どんぶりの誕生』。

書名は
『天丼 かつ丼 牛丼 うな丼 親子丼』
だが、誕生は、
『うな丼 天丼 親子丼 牛丼 かつ丼』
の順。

Photo_20191122201201 
こんな喫茶店で読み始め。

古い資料を紐解き、裏付け確かな論考が進む。
日本の食の変遷史。
五大どんぶり全てで、江戸・東京が関係している。

うな丼の誕生は江戸後期。
天丼は明治の初め。
親子丼 牛丼は明治の中頃。
かつ丼は大正期。

下から順に、
ごはん うなぎ
が普通だが、
ごはん うなぎ ごはん うなぎ
と盛ってあるものもある。
うなぎが2倍。

江戸では、
ごはん うなぎ ごはん
という食べ方が多かったようだ。
こう盛ることで、うなぎが冷えずによく蒸れると。
相撲観戦の弁当や出前は、この ごはん うなぎ ごはん盛り。

キモ吸いの誕生が、意外と最近。
うなぎには山椒だが、それへの言及はない。

本夕、読了。

〇〇丼は、陶器製のドンブリバチに盛られている。
〇〇重は、漆塗りの角容器に盛られている。
丼と重の違いはそれだけ。
しかし、うな重 天重 かつ重 はあっても、親子重 牛重 はない(と思う)。

室蘭市内のうなぎ屋は うな重のみ。
うな丼は出さない。

室蘭でどんぶりと言ったら、天丼とかつ丼。
天丼は江戸風、蒸らし天ぷら。

かつ丼は かつ煮の玉子とじ別皿盛り。
丼でも重でもない。
豚肉の串焼きを、室蘭では焼き鳥と言うがごとし。

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コメント

重でも丼でも、ゴハンに何かしらがどどーん!と乗っかっているのは、私にはご馳走です♪♪
このタイトルの5丼に順位をつけるとしたら、そりゃもう無理難題。。

投稿: めりー | 2019年11月27日 (水) 14:34

めりーさん、こんにちは

5丼を順位付けするのは、確かに無理かつ難題。
刺身をゴハンのおかずとしては食べない私ですが、海鮮丼なら食べます(^o^)
ゴハンにどどーん!は私にもご馳走です。

初期の天丼には野菜天は乗ってなく、全て江戸前の魚介の天ぷらだったようです。
今は彩りを考えてのことでしょう、シシトウやカボチャ天なんかをアレンジしている店があります。
本書には当時の価格も出ているのですが、うな丼は天丼のほぼ3倍。
現在もそんなもんでしょう。
ウナギの養殖は、かなり以前から始められたようですが、串で広げてのかば焼きにはできないほどの小さなウナギも食べていたようです。
それは、うなぎ飯という料理にしていたことが書かれています。
歴史的には、うなぎ飯が先で その後に うな丼。

親子丼にはタマネギを使う店が多いですが、タマネギが広く流通する前は長ネギ。
今も長ネギを使う店があります。

韓国料理にもビビンバなど丼モノが多くあります。
キレイに盛られて出てきますが、韓国人はそれをこれでもかというくらい混ぜご飯風になるまでかき混ぜてから食べます。
食器を手に持って浮かすとか、味噌汁を飲んだりお茶漬けを食べるときのように食器に口を付けるとかは、世界標準の食事マナーとしてはNG。
韓国でもそのマナーが原則なので、彼らは日本人のように丼を持ってかき込むという食べ方はしません。
スプーンですくって。

メスティンというアルミ製の長方形のちょっと深めの弁当箱状の山で使う飯ごうがあります。
このメスティンにコメとかば焼きうなぎを入れて炊き上げた山飯を食べているヒトを、黒岳に山中泊したときに見ました。
山でなくても、あの匂いはたまりませんね。

投稿: KON-chan | 2019年11月27日 (水) 19:03

私も、お刺身はゴハンのおかずにならないけど、海鮮丼はいけるなあ。何でだろう(笑)

天ぷらって、魚介もいいけど基本はお野菜かなと思います。時代なんでしょうかね。
あ、でもエビ天が最上かも。うんそうね、天ぷらならエビ天が一番好きだな。

ビビンバも大好き!あちらでは何でも混ぜちゃうのが食文化のようですね。
どんぶりを片手にかき込む。
カッコいいなあと思うんだけど、それも日本的発想なんですね。
えええ?カッコよくないですか?
漢らしいでしょ(笑)

そんな豪華な山メシもあるんですねえ。
山でなくても海でも平地でも、おなかが空いてなくても食べたくなっちゃいます(笑)

投稿: めりー | 2019年11月28日 (木) 09:38

火事と喧嘩は江戸の華。
江戸では火事を恐れ、天ぷら屋は屋外で屋台営業をさせられていたそうです。
室蘭の中島町の、詰めても5人しか入れない屋台並みに小さな天ぷら屋。
換気扇も小さく、ここで食べると体中に天ぷら臭。
修業を積んだ職人が独立して出した店でしたが、小さな店なのに来るのは長居する酔客ばかり。
気の毒なほどの回転率の低さ。
やはり、商いが成立しません。
ほんの短い期間の営業で、店をたたんでしまいました。

ところで、納会のあとにでも、エビ天だけの江戸風、蒸らし天ぷら丼を、漢らしく食いに行ってみましょう。

韓国の味噌汁は日本とほとんど同じ。
彼の国ではスプーンでゴハンをすくい、味噌汁にひたして食べます。
日本のザルソバと同じですね。

山女よりも山男のほうが、持っている山メシレシピが豊富です。
なぜなら、山中での食事の豊かさは背負う重量と引き換え。
山男のほうが、重いザックを背負えますから。
私の背負うザックは軽量。
なので、私の山中泊の山メシは、フリーズドライ飯や、レトルトのパスタソースの袋にマカロニか食パンをちぎって入れたものにならざるを得ません。
私の山メシは、お湯を沸かすだけで出来上がります(^^;

投稿: KON-chan | 2019年11月28日 (木) 19:29

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