『雨の科学』を読む
本書の原稿が書かれたのは、気象学者の著者が病院の無菌室内のベッドで闘病中のこと。
無菌室ゆえ、紙すらも殺菌されていなければならない。
その殺菌された紙が、毎日2枚ずつ無菌室内に差し入れられたという。
著者は2005年刊行の本書初版を手にしていない。
その前年、67歳で死去。
こんな飯屋で読み始め。
雨粒は、こんな形〝💧💧〟をしていない。
空気抵抗を受けて落ちてくるので、下が平べったい半球。
草太郎型。
そして、その半径は3ミリを超えない。
それ以上の大きさになると、落下の過程で空気抵抗によって雨粒が更に平べったくなり、ついには空気抵抗が水の表面張力に勝ち分裂するのだと。
地表から対流圏上端(海抜11000メートルあたり)までの、1センチ×1センチの断面積1平方センチの気柱を考える。
地球全体の平均では、そこに含まれる水蒸気は3グラム。
湿った日本の夏でも5グラム。
これが 全部 雨になって降り注いだとしても50ミリ。
現実には、1時間に100ミリを超える降水量が記録されることは珍しいことではない。
だから、降雨時には連続して水蒸気の供給がなされていることになる。
その供給の仕組み、水蒸気が雨滴となる機構などが明かされる。
本夕、読了。
本日、未明より雨。
雪よ 岩よ われらが宿り
オレたちゃ 町には 住めないからに
オレたちゃ 町には 住めないからに
テントの中でも 月見はできる
雨が降ったら 濡れればいいさ
雨が降ったら 濡れればいいさ
(雪山賛歌:西堀榮三郎)
山で降られたら、濡れるしかない。
だから、
〝雨が降ったら 濡れればいいさ〟
と、私もそう思う。
しかし、大抵 それは強がり。
本音のところは、早いところ雨が上がることを願っている。
雨が上がりそうだ(^^)
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